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テロ、市民に標的移行 掃討作戦で弱体化

 【ニューデリー金子淳】パキスタン東部ラホールの公園で27日、少なくとも72人が死亡、300人以上が負傷する自爆テロがあり、国内最大の武装組織「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の分派組織「ジャマート・ウル・アハラル」が犯行声明を出した。TTPなどは近年、軍施設ではなく警備が手薄な学校などを狙うケースが目立つ。専門家の間には「軍の掃討作戦で組織が弱体化し、追い詰められているため」との見方も出ている。

     地元メディアによると、今回の自爆テロは犠牲者の多くが女性や子供だった。周辺は復活祭を祝うキリスト教徒で混雑していたが、公園の入り口では保安検査はほとんど実施されていなかったという。ジャマート・ウル・アハラルは声明で「キリスト教徒が標的だった」と意図的に市民を狙ったことを明かした。

     軍は2014年6月、北西部でTTPなどの本格的な掃討作戦を開始し、多数の拠点を制圧。インドのシンクタンクの推計では、昨年のテロ事件による民間人の死者数は前年比47%減の940人まで減少した。

     一方、14年12月には北西部ペシャワルで学校が襲撃され、生徒ら約150人が死亡。今年1月にもペシャワル近郊の大学で21人が死亡する襲撃事件があり、いずれもTTPや分派組織が犯行声明を出した。

     治安アナリストのマフムード・シャー氏は「軍の対テロ作戦で武装組織は軍施設などを攻撃する能力がなくなっている」と指摘する。

     TTPは07年に結成された複数の武装組織の緩やかな連合体で、国際テロ組織アルカイダと共闘している。隣国アフガニスタンの旧支配勢力タリバンを支持しており、名称も似ているが別組織だ。

     ジャマート・ウル・アハラルは14年にTTPから分派し一時、過激派組織「イスラム国」(IS)を支持すると発表したが、その後、再びTTPに忠誠を誓ったと言われている。

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