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猫にマイクロチップ装着へ

マイクロチップ(右)と専用の注入器=柳沢亮撮影

 新潟県は4月から、県動物愛護センター(長岡市)で保護・譲渡する猫の体にマイクロチップを埋め込み、再び迷い猫や捨て猫となった場合でも、里親を識別できるようにする取り組みを始める。県内で年間2000匹を超える猫の殺処分数を減少させるのが狙いで、今後、一般の飼い主にもマイクロチップの装着を呼びかける。県生活衛生課は「事業を継続して、成果を上げたい」としている。【柳沢亮】

     マイクロチップは特殊なガラス製で、長さ約1センチ、直径約2ミリ。チップには、15桁の個体識別番号が記録されており、獣医師が専用の注入器で首の後ろの皮下に埋め込んで装着する。外れる心配はないといい、同センターの専用リーダーで番号を読み取ると、あらかじめ登録された猫の名前▽飼い主の名前▽連絡先−−などの情報が分かる仕組みとなっている。

     初年度は、70匹前後での実施を予定しており、2016年度当初予算に17万9000円を計上した。チップを埋め込んだ猫は、定期的に健康診断を実施して安全性を確認し、獣医師らに情報提供する。同課は「安全であることを認知してもらい、飼い主への普及啓発につなげていきたい」としている。

     県内での猫の殺処分数は、1997年度には5648匹に上った。県は08年に「県動物愛護管理推進計画」を策定し、殺処分数を24年度末までに1400匹以下とする目標を設定。飼い主のモラル向上や、保護した猫の里親への譲渡などに努め、14年度には2008匹にまで減少した。

     ただ、それでもいまだに収容された猫の約7割が殺処分せざるを得ない状況だ。背景には、飼い主が去勢や避妊手術をせずに繁殖してしまい、飼いきれなくなることがあるという。猫は年に複数回、1回に5匹前後を出産するため、野良猫化すると繁殖数は大幅に増加する。このため、県は新年度から、マイクロチップ導入と併せ、野良猫の去勢や避妊手術を行う民間団体などに対し、5000〜1万円を補助する事業も始める。同課の阿部久司副参事は「最終的には殺処分数ゼロを目指したい」と話している。

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