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経済観測

もはや幻想の「日本型雇用」=経営共創基盤CEO・冨山和彦

 安倍政権が「最低賃金1000円」に続き「同一労働同一賃金」を働き方改革の目玉政策に掲げた。

 ところが、さっそく「経済界」を名乗る人々の中から「日本型正規雇用慣行の中では、いろいろな仕事を経験して将来の幹部となっていく正社員と非正規の人を同じに扱えない」との声が出てきた。

 前回のコラムでもふれたが、この言い分が前提としている終身年功型雇用で定年まで勤め上げられる人は、今や勤労者の2割程度しかいない。これを日本型と言うのは無理。「日本の一部」型と言うべきだろう。加えて、その正社員のなかでも経営幹部になれる人間なんてほんの一部だ。

 転勤や配置転換を受け入れるから生産性が高いというのも幻想だ。グローバル競争の中で日本企業の業務もど…

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