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参院議員が現場を視察…川崎

ヘイトスピーチの標的にされた在日コリアンが多く住む川崎市臨海地域にある商店街を視察する参院法務委員会の委員ら=川崎市川崎区桜本で2016年3月31日午前、後藤由耶撮影

 在日コリアンらの排斥を訴え、差別や憎悪をあおるヘイトスピーチを巡り、人種差別を撤廃する法案を審議している参議院法務委員会の議員10人が31日、在日コリアンが多く住み排外的なデモが行われた川崎市川崎区の臨海部を視察した。被害を受けた少年やデモを目撃した商店主らが人権侵害の実態を訴えた。

     「デモの参加者に差別をやめてと伝えたら、大人が指をさして笑った。警察は注意してくれなかった。悔しくて、悲しくて、オモニ(母)が襲われるのではと心配で眠れません」。在日コリアンの母を持つ中根寧生(ねお)君(13)は住民5人とともに、ヘイトスピーチにさらされる現状を訴えた。議員らは「デモ参加者はどんな人たちか」などと質問した。魚住裕一郎委員長(公明)は報道陣に「現場で立ち上がっている人を支えて、根絶を目指したい」と話した。

     この地域には外国にルーツを持つ住民が多く、子育てや祭りを通して民族や国籍の違いを超えたまちづくりに取り組んでいる。だが、市内で排外的なデモや街宣が2013年5月以降13回あり、抗議した男性を殴ったとして右翼団体の構成員らが30日に逮捕されたばかり。間近をデモ隊が通った商店街を視察する議員らに、商店主(69)は「朝鮮半島にルーツを持つ人たちも一緒に生まれ育ってきた。デモは人を人として扱っていない」と憤りを口にした。

     参院法務委は、野党提案の「人種差別撤廃施策推進法案」を審議中で、与党はヘイトスピーチの解消に絞った対案を検討している。【後藤由耶、林田七恵】

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