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英語教育状況調査

中学は千葉1位 国、英検などで初評価

 文部科学省は4日、全国の公立小中高校を対象にした2015年度の「英語教育実施状況調査」の結果を公表した。今回初めて、中学3年と高校3年の英語力を都道府県別に公表し、千葉県が中学で1位、高校でも2位だった。高校1位は群馬県。上位には、英検などの外部試験の受験を積極的に勧めたり、指導法に関する教員研修を増やしたりしている自治体が目立った。

 調査は、中3は「英検3級以上を取得、または3級以上相当の英語力がある生徒の割合」、高3は「英検準2級以上を取得、または英検準2級以上相当の英語力がある生徒の割合」を各学校に聞いた。

 この基準に達する生徒の割合は、中3が(1)千葉52.1%(2)秋田48.6%(3)東京47.9%−−の順。高3(英語教育を主とする学科の生徒は別集計)は(1)群馬49.4%(2)千葉45.5%(3)福井42.5%。中3の全国平均は36.6%(前年度比2ポイント増)、高3は同34.3%(同2.4ポイント増)だった。

 ただ、英検資格がない生徒は、教員が普段のテストや授業の状況から「3級相当」などと判断する方式のため、評価にばらつきがある可能性もある。

 英語担当教員の英語力も14年度に続き公表した。英検準1級を取得した教員の割合は、中学が全国平均30.2%(前年度比1.4ポイント増)、高校が同57.3%(同1.9ポイント増)。中学では宮城と滋賀が前年度比約10ポイント上昇し、高校は熊本が同約19ポイントアップした。

 政府が13年度に定めた「第2期教育振興基本計画」は、17年度までに50%の生徒が「高校卒業段階で英検準2級程度〜2級程度以上」、「中学卒業段階で英検3級程度以上」に達するよう目標を設定している。

 文科省によると、英語力が高い生徒が多い自治体は各学校が「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能ごとに学習到達目標を設けたり、教員研修を重ねたりしているところが多い。全学校が目標を設定する県がある一方、1割以下の自治体もあるなど、取り組みに大きな開きがあるという。

 文科省は都道府県別のデータを公表した理由について「生徒の英語力を伸ばすためにどんな取り組みをするか、各教委や学校が考える参考にしてほしい」と説明している。【佐々木洋】

「読む」「聞く」の試験を積極利用

 生徒の英語力が上位になった自治体は英語教育に独自の工夫をしている。

 中3が1位、高3が2位だった千葉県は、県教委が2015年度から、日本英語検定協会が開発した「読む」「聞く」2技能の判定テスト「英検IBA」の受験を勧め、公立中学、全日制高校のほとんどが参加している。テスト時間が45分で授業時間内に実施できる。生徒の学力を把握し、指導する指標になっている。

 また、県教委は指導力向上のため教員の研修を重視している。中高教員は15〜18年度のいずれかに年4日、神田外語大(千葉市美浜区)の教授らが講師を務める研修を受講するよう義務付けられている。

 中3が5位、高3が3位の福井県は、県内のほぼ全ての中学、高校が定期試験などにリスニングテストを取り入れるなど会話を重視した授業をしている。教員が授業方法や教材について議論する自主的な研究会もある。

 外国語指導助手(ALT)は中高合わせて82人(昨年4月現在)。生徒1000人当たり1.7人と全国平均(0.2人)より高い。

 県教委も会話を重視した独自の副教材を作り、現場を後押ししている。【渡辺暢、岸川弘明】

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