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非正規独身女性

3割が年収150万円未満 横浜市調査

 非正規雇用で独身の女性の3割が年収150万円未満で暮らし、6割が解雇の不安を抱えていることが、公益財団法人「横浜市男女共同参画推進協会」が全国で初めて実施した生活実態調査で明らかになった。「自由に生きている」と誤解されがちで社会的支援の乏しい非正規シングルだが、苦境から抜け出せずに悩む姿が浮き彫りになった。

     調査は昨年10月、横浜市などで暮らす非正規雇用で35〜54歳の独身女性261人にインターネットを利用して実施した。最終学歴は大学・大学院卒が53%、短大・専門学校卒が32%など。就業の形態は契約・嘱託が29%、派遣が23%、パート・アルバイトが20%などだった。

     年収は、150万〜249万円が40%と最多。150万円未満も28%で、7割近くが250万円未満だった。250万円以上は32%にとどまった。非正規雇用で働く理由は、「正社員で働ける会社がない」(62%)や、「体力的に正社員が困難」(22%)といった回答が、自由を志向しているとみられる「人間関係に縛られたくない」(20%)や「簡単な仕事で責任が少ない」(4%)といった回答を上回った。

     また、雇用契約期間は1年以上3年未満が30%と最多で、6カ月未満が28%と続いた。6カ月以上1年未満も15%いて、不安定な就業の状況も明らかになった。就業の形態ごとに仕事に対する悩みを尋ねると、パート・アルバイトの93%が収入の少なさを訴え、派遣の77%が雇い止めに不安を抱え、契約・嘱託の28%が仕事の過重さに苦しんでいた。

     自由記述では、「主たる稼ぎ手が家族にいる人をイメージして給料が決められている」(47歳)、「既婚者や子育て世帯はいろいろな支援や控除があるが、非正規シングルはなく、税金の支払いが厳しい」(35歳)、「結婚しなくても安心して生きていけるような『シングル女子』の交流会でつながりがほしい」(36歳)などの回答があった。

     調査した市男女共同参画推進協会はこれまで主婦の再就職の支援や働くシングルマザーのサポートなどに力を入れてきたが、非正規シングルへのアプローチが不十分だったという。担当者は「社会の風潮を変えたり、制度の改革を求めたりするほか、具体的なサポートのプログラムを組む必要がある」と分析した。【水戸健一】

    仕事に関する悩み◇

    収入が少ない    82%

    雇い止めの不安   59%

    教育、研修がない  22%

    人間関係      21%

    仕事が過重     20%

    パワーハラスメント 16%

    いま、望んでいること◇

    収入を増やしたい      72%

    正社員になりたい      37%

    結婚がしたい        23%

    やりがいのある仕事がしたい 22%

    現職場で働き続けたい    21%

    転職したい         17%

    ※いずれも複数回答

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