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堺工場で有機EL 18年から量産

 台湾の電子機器受託製造大手、鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されるシャープが、経営再建の柱と位置づける次世代ディスプレー「有機ELパネル」を堺工場(堺市)で生産する方針を固めた。8日、鴻海関係者が明らかにした。量産技術の開発や生産設備などに約2000億円を投じて2018年から量産を始める方針。先行する韓国勢を追い上げたい考えだ。

     当初、シャープ内では、テレビやスマホ向けの液晶パネルを生産する亀山工場(三重県亀山市)で有機ELを試作することも検討されたが、関係者によると「鴻海の郭台銘会長がより広い敷地がある堺工場で試作、量産化を一気に進めることを望んだ」という。

     シャープは十数年前から有機ELの研究を進めており、折り曲げ可能なパネルの試作品を今月初めに発表した。ただ、経営難で開発に十分な資金を投じることができず、量産技術の開発には至っていない。有機ELは色の再現力に優れ、液晶より薄く軽くでき、紙のように丸めたり折り曲げられる。米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」に採用される見込みで、量産技術が確立されれば、さまざまな機器のディスプレーに用途が広がる可能性がある。韓国のサムスン電子は有機ELに大規模投資を行い、搭載したスマホを既に発売している。

     鴻海は液晶などシャープが持つディスプレー技術に強い関心を示しており、有機ELパネルの量産を再建の柱に据える考えだ。亀山工場では省エネで高精細な液晶技術「IGZO(イグゾー)」を使った液晶パネルの生産を強化する方針だ。【宇都宮裕一、土屋渓】

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