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ムヒカ前大統領

広島訪問 原爆資料館で写真などに見入る

資料館を見学後に記帳をするホセ・ムヒカ前大統領=広島市中区の原爆資料館で2016年4月10日午前11時43分、竹下理子撮影

 G7外相会合が開催中の広島市に10日、質素な暮らしぶりから「世界一貧しい大統領」と称された南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領が訪れた。原爆資料館を終始硬い表情で見学し、放射線で顔に斑点が出た兵士の写真や被爆者の遺品などに見入った。

「人間は同じ石でつまずく唯一の動物」

 業績を紹介する本の発売を機に出版社の招きで初来日、本人の希望で広島入りした。原爆ドームを見た後に原爆慰霊碑に献花し、資料館では焦土にいち早く咲いた花の写真などに足を止め、静かに考えを巡らしていた。

 ムヒカ氏は見学後、「倫理がない科学は、考えられないような悪の道具になる。歴史は、人間が同じ石でつまずく唯一の動物と教えている。私たちはそれを学んだだろうか」などと記帳。館内を案内した志賀賢治館長に「科学者が悲惨な結果を招くと知りながら原爆が落とされ、心が痛みます」と述べた。

 貧困家庭に生まれたムヒカ氏は2010年に大統領に就任。【竹下理子】

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