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国内初ツアー 言葉や文化の壁超えるストーリー

公演「PROXIMA」でパフォーマンスする出演者たち=enra提供
enraの今後の展望について語るディレクターの花房伸行さん=東京都武蔵野市で2016年4月5日、大村健一撮影
華やかな映像に合わせてリボンを振るenraのパフォーマー=enra提供
映像に合わせて踊るパフォーマー=enra提供
映像に合わせてディアボロ(特殊なこま)を操るenraのパフォーマー=enra提供
映像に合わせてリボンを振るenraのパフォーマー=enra提供
スクリーンに映し出された花の映像に合わせて踊るenraのパフォーマー=enra提供
映像に合わせて飛びはねるenraのパフォーマー=enra提供

 日本生まれの映像パフォーマンスグループ「enra(エンラ)」が、初の国内ツアー「PROXIMA(プロキシマ)」を開催中だ。海外で人気に火が付いたこともあり、25カ国・地域での上演実績はあるが、日本での公演は2年ぶり。ダンス、ジャグリング、武術などさまざまな芸に秀でたパフォーマー11人を、映像クリエーターの花房伸行さん(40)が率いる。ツアーの皮切りとなる東京公演(3月25日、北沢タウンホール)を見た。【大村健一/デジタル報道センター】

     舞台には幅7メートル、高さ3メートルのスクリーンだけが置かれている。2012年3月の結成以来、変わらない舞台設定だが、そこに映し出されるコンピューターグラフィックス(CG)の映像は変幻自在。鍛え抜かれた体が武家屋敷や城の中を駆け回ったかと思えば、バレエを踊る指先の動きに沿って花びらが舞い上がる。

     演技とそれらの映像とがぴたりと一致していることに観客は驚かされる。実際に回しているディアボロ(特殊なこま)でブロックの映像をはじき飛ばしたり、映像の鐘を蹴り上げる仕草で打ち鳴らしたり。映像の中の物体が、まるでそこに実在しているように見えてくる。

     5分前後のパフォーマンスが次々と展開される手法で、約90分間の公演にストーリーやせりふはない。それが、言葉や文化の壁を超えて楽しめるゆえんだろう。2013年3月には、東京五輪招致活動で来日した国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員を前に、首相官邸での夕食会でパフォーマンスを披露した。動画投稿サイト「ユーチューブ」で780万回以上再生されたものもある。

     enraを率いる花房さんはかつて、テレビ番組やゲームのCGや企業のPR映像の製作を請け負っていた。そのうち「観客の反応を生で感じてみたい」と、映像をパフォーマーの動きと融合させてライブで舞台に展開する手法を思いついた。「enra」というグループ名は、煙のようにさまざまな形に姿を変える日本の妖怪「煙々羅」にちなんだ。

     ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などでメンバーを募ったところ、さまざまな特技を持つメンバーが集まった。バラエティー番組で取り上げられて注目され、13年末には米国のニュースサイト「ハフィントンポスト」が記事化。露出と歩調を合わせるように、動画の視聴回数や公演の依頼が増えた。

     5分間の演目に、構想から完成まで約2カ月、長ければ半年以上かける。全員でテーマやコンセプトを議論し、花房さんが作曲する。「映像が先だと思われがちだが、パフォーマーが格好よく、きれいにのびのびと動けるように、音楽と振り付けが先です」と花房さん。音楽の専門知識はないが「見よう見まねでも自分で作ることで、映像や演技との調和を見ながら編集できる利点もある」という。曲と演技を合わせる稽古(けいこ)の過程で最後に映像が生まれる。

     本番では、出演者たちはスクリーンを背負うため、動き出すタイミングなどは音楽に合わせるしかない。一度ずれると、修正は難しいという。稽古の積み重ねと経験が頼りだ。

     国内ツアーのタイトル「PROXIMA」は、地球から約4光年離れた「プロキシマ・ケンタウリ」という太陽系に最も近い恒星から取った。花房さんは「海外での仕事に追われて日本で見てもらう機会がなかなかなかった。僕たちが4年がかりでたどり着いた地点を見てもらいたい」と語る。

    【PROXIMA JAPAN tour2016日程】

    4月23日 富山市・富山県教育文化会館

    7月10日 仙台市・電力ホール

    8月19日 札幌市・道新ホール

    8月20日 札幌市・道新ホール

    9月21日 岡山(詳細は今後)

    9月22日 兵庫(詳細は今後)

    ※追加の日程などは今後、公式ホームページ(http://enra.jp/)で発表される予定

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