いっしょに走ろう/中 世界への道、障害者に
1991年に始まった「かすみがうらマラソン」。95年から併催されている視覚障害者のフルマラソンは2010年以降、国際パラリンピック委員会(IPC)の公認大会となっている。
公認大会となる条件の一つは、IPCの国際審判員である国際技術委員(ITO)の資格を持つ人が、審判員の統括役として大会の競技役員になること。今大会は、この役目を大阪市の商船会社社員、宮田英明さん(54)が務める。「かすみがうらマラソンは、国際大会に出る基準となるIPCの公認記録を、選手が国内で取得できる貴重な機会」と気を引き締める。
宮田さんは中学生の時から陸上の跳躍種目などに取り組み、大学時代に走り幅跳びで日本選手権に出場した。…
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