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熊本地震

死者41人に M7.3被害は広範囲

ペンションなどが押し潰され、重機などを使い捜索活動が続く土砂崩れの現場=熊本県南阿蘇村で2016年4月16日午後5時36分、本社機「希望」から梅村直承撮影

 16日午前1時25分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、同県南阿蘇村や熊本市などで震度6強を観測した。気象庁によると、震源の深さは12キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.3と推定され、1995年の阪神大震災と同規模。その後も震度6クラスの地震が断続的に発生し、毎日新聞の集計によると、32人が死亡した。14日の地震で9人が亡くなっており、死者は41人に増えた。今回の地震では被害が福岡県や大分県など九州の広い範囲に及んだ。

 気象庁は、14日午後9時26分ごろに発生した最大震度7(M6.5)の地震とその後の一連の地震が「前震」で、今回の地震が「本震と考えられる」との見方を示した。「本震」の後も熊本地方や阿蘇地方、大分県中部地方を震源とする地震が同時多発的に発生。14日夜の地震以降、震度1以上を観測する地震は287回(16日午後3時現在)に上った。

 国土交通省によると16日午後1時半現在、熊本県内では地滑りや土石流などの土砂災害が15件発生したことが確認された。17日は九州で局地的に1時間に50ミリ以上の激しい雨が降る見通しで、福岡管区気象台は「揺れの大きかった地域では、地盤が緩んでいる所がある」と土砂災害に警戒を呼び掛けている。

 熊本県警や各地の自治体などへの取材によると、同県南阿蘇村では土砂崩れに家ごと巻き込まれた男女2人が死亡したほか、東海大学阿蘇キャンパスに通う学生ら向けのアパート6棟が倒壊。一時多数の住人が生き埋めとなった。西隣の西原村でも住宅の倒壊が相次ぎ、5人が死亡。嘉島(かしま)町では住宅倒壊で60〜80代の男性3人が亡くなった。14日の地震で大きな被害が出た益城町(ましきまち)でも再び倒壊が相次ぎ、町内の民家から福岡県宗像市の女性(63)の遺体が見つかった。熊本県警によると、死亡者の大半は圧死か窒息死だった。

 熊本県の集計では、県内の負傷者は978人で、うち184人が重傷。文部科学省によると、小中高校と大学の児童・生徒ら計76人が負傷(うち重傷8人)した。県内の避難者は少なくとも9万1763人に上る。また、福岡、佐賀、大分、宮崎の4県でも計43人がけがをした。熊本、大分、宮崎の3県で最大約20万戸が停電し、熊本など5県で最大時には約40万世帯が断水した。

 交通インフラの被害も拡大し、各地で高速道路や国道が通行止めになっている。南阿蘇村では国道325号に架かるアーチ状の阿蘇大橋(全長約200メートル)が崩落。熊本空港(益城町)も空港ビルの壁にひびが入るなどしたため、客の安全を確保できないとして閉鎖した。滑走路は使用でき、自衛隊機が使用している。

 鉄道では、大分と熊本を結ぶJR豊肥線立野−赤水間の線路が土砂崩れで流され、復旧のめどが立っていない。九州新幹線は脱線した回送列車をクレーンでつり上げる作業を予定していたが取りやめ、依然、復旧時期が見通せない状態だ。

 原子力規制庁によると、運転中の九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)は運転を継続しており、異常はない。停止中の九電玄海原発(佐賀県)、四国電力伊方原発(愛媛県)、中国電力島根原発(島根県)にも異常はない。【取違剛、曽田拓、内橋寿明】

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