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由布院、少しずつ「通常の顔」に 海外客も訪問

湯の坪街道を観光するインドネシアからのツアー客ら。少しずつ人通りが戻ってきた=大分県由布市湯布院町で2016年4月18日、安部志帆子撮影
由布院駅前のほとんどの店が閉店した中、真っ先に営業を再開した「由布見通り珈琲」。食べ物に困った観光客らがフレンチトーストを買い求めた=由布院駅前で2016年4月16日、安部志帆子撮影
香港から来た彭さんらは営業を再開していたチーズケーキ屋を訪れた=由布市湯布院町で2016年4月18日、安部志帆子撮影

 16日未明の震度6弱の地震で被災した大分県由布市湯布院町。普段は観光客らでにぎわう温泉地の通りは閑散とし、飲食店やみやげ物屋は店内に商品が散乱していたが、18日までに、JR由布院駅前や湯の坪街道の店の約4分の1が営業を再開した。海外からの客も訪れるなど、少しずつ人通りが戻ってきた。【安部志帆子】

     16日にいち早く店を開けたのは駅前の「由布見(ゆふみ)通り珈琲」。シロップのビンなどが割れた店内を早朝から片付け、午前10時に営業を始めた。店長の谷口耀一さん(39)は営業するか迷ったが、従業員の津川真里恵さん(24)が「揺れは怖いけど、帰れない海外の人が多いはず。少しでも休めるところが必要ですよ。やりましょう」。

     同日の昼過ぎには、近所の人や由布から出られない観光客らが来店した。金沢市の女性(55)と北海道小樽市の母(83)の親子は「ホテルで朝食は出してくれたが、夕食を出せないというので困っていた」と、買ったフレンチトーストを大切そうに持ち帰った。

     17日午前から営業を再開した「ゆふいん伴天連(ばてれん)バーム」の太田多津さん(74)は「死んだような町になっちゃうから、開けられる店は開けないとね」と朗らかに笑った。

     18日、チーズケーキ販売「由布院ミルヒ」の店員、伊藤和美さん(32)は「昨日は全然人が通らなかったが、今日は台湾や中国などの人が何人か来てくれた」。従業員たちの家はまだ物が散乱しているが、「できれば5月の大型連休には通常に戻りたい。早く余震が収まってほしい」。

     香港から仲間2人と訪れた彭雲峰さん(30)は「レンタカーで来た。今日は佐賀まで行く。由布院が復興したらまた来たい」。別府から電車で由布院に来た台湾の女性(30)は「地震は驚いたが、電車が動いたので由布院まで来た」と、両手にお菓子などのお土産を抱えていた。

     この日は、湯の坪街道を笑顔で散策する海外ツアー客の姿もあったが、客足がどこまで戻るかは見えない。18日に客への対応を再開した「みつばち工房 ゆふいん花の道」の田中辰哉さん(33)は「余震もあり、昨晩も駐車場の車で夜を明かした。熟睡したい」と掃除機を手にため息をついた。約100軒の旅館・ホテルが加盟する由布院温泉旅館組合は、被害の状況を整理して今後の対応を決めるという。

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