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熊本地震

これが益城名産のスイカ 手作業で出荷作業

手作業で一つずつ大きさを選別して仕分けられたスイカ=熊本県益城町で2016年4月19日午後2時36分、久保玲撮影

 地震が直撃した熊本県益城町では、名産のスイカを出荷するための自動選果機が止まった。重さなどを機械で測定し自動的に仕分けする重要な装置だが、出荷の再開を望む声が被災農家の間で上がり、手作業による選別・出荷作業が始まった。「泣いてばかりいられない。自慢のスイカを皆に届け、復興の歩みを進めたい」。スイカ農家は前を向く。

 被害を受けたのは、「JAかみましき」の益城西瓜選果場(益城町田原)。地震で選果機のベルトコンベヤーの一部がゆがんだため、出荷作業を停止。一部のスイカは茎からちぎれて出荷不能になった。この時期のスイカは価格が高いため、農家にとっては大きな痛手だった。

 農林水産省によると、熊本県はスイカの収穫量が日本一(2014年産)。JAかみましきのエリアは約80戸の農家がある県内有数の生産地だ。

 農家も被災したが、多くが出荷再開を望み、手作業による選別・出荷作業が18日から始まった。

 農家やJA職員たちがスイカを一つ一つ手際よく量り、重さごとに仕分けして箱詰めする。手間はかかるが、にぎわいと活気が戻ってきた。

 同町の村上純子さん(41)は自宅が全壊。家族で車中泊を続けながら、スイカの世話を続ける。日中に温度が上がりすぎないように、毎日ハウスに空気を通す。ボイラーを使わず、ビニールを何枚も重ね温度を管理し、スイカの甘みを引き出す。

 村上さんは19日も、子ども3人らとともに、約3〜約10キロのスイカ約100玉を手際よく箱詰めしていった。村上さんは「生活は大変。それでも、情熱の結晶であるスイカをたくさんの人に味わってほしい」と話す。【佐野格、大森治幸】

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