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熊本地震 車中避難ケア急務…エコノミー症候群、初の死者

避難所となっている小学校にとめた車の中で寝るため準備をする森幸一さん(82)(右)と妻の恵子さん(77)。体育館(右奥)や校舎は「知らない人も多いし、寒そうだから」と車中泊を続けている。=熊本県阿蘇市で2016年4月19日午後7時21分、和田大典撮影
熊本地震被害状況=19日午後11時現在

 熊本県を中心に14日から続発している地震で、熊本市は19日、車内に避難していた同市西区の女性(51)がエコノミークラス症候群で死亡したと発表した。今回の地震で同症候群による死者が明らかになったのは初めて。熊本、大分両県の避難者は同日現在で計9万5812人に上っており、避難生活の長期化に伴って震災関連死が増える懸念が高まっている。一方、熊本県南阿蘇村の土砂崩れ現場では、19日も安否不明者の捜索が続き、新たに3人が見つかり、死亡が確認された。これで地震による県内の死者は47人、安否不明者は5人となった。【平川昌範、杉本修作、井川加菜美】

    死者47人に

     熊本市によると、西区の女性は自宅駐車場に止めた車の中に自主的に避難していた。18日に車を降りた際に倒れ、家族が「転倒して頭を打って意識がない。いびきのような呼吸をしている」と119番した。同市の国立病院機構・熊本医療センターに搬送されたが、死亡が確認されてエコノミークラス症候群と診断された。

     女性の自宅は屋根瓦が大量に落ちるなど被害を受けており、女性は軽乗用車内で夫と寝泊まりしながら家の片付けなどをしていた。近所の女性は「病気だとは聞いたこともなく、元気な方だった」と話した。

     毎日新聞が熊本市内の主な医療機関を取材したところ、少なくとも21人が同症候群の患者とみられ、このうち複数が重体となっていた。

     同市の済生会熊本病院では、強い地震があった16日未明から1日が経過した翌17日朝以降、同症候群とみられる患者10人が訪れた。このうち2人が心肺停止(1人は回復)となり、3人が重体という。他に患者が搬送されたのは、熊本赤十字病院▽熊本大学付属病院▽熊本中央病院−−など。

     今回の地震では、強い余震が続くことから多くの被災者が車内で避難生活を送っている。揺れがひどかった熊本県益城(ましき)町の県の施設「グランメッセ熊本」の駐車場(2200台収容)は、車中泊をする被災者の車でほぼ満車状態となっている。「被災地NGO恊働センター」(神戸市)などは19日、熊本市内で同症候群への注意や防止のためのアドバイスが書かれたチラシ数百枚を配布して注意を呼びかけた。

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