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三菱自

燃費データ不正…5〜10%上乗せ 軽62万台

燃費試験の不正行為を発表した三菱自動車のサイト

 三菱自動車工業は20日、2013年6月から生産した「eKワゴン」や、日産自動車に供給している「デイズ」など軽自動車4車種、計62万5000台で「燃費を実際よりも良く見せるため、不正な操作を行っていた」と発表した。国土交通省の燃費試験で、タイヤの抵抗や空気抵抗の数値を意図的に操作し、実際より燃費を5〜10%程度良く見せていた。燃費試験での虚偽データ提出は国内初めて。国交省は道路運送車両法に基づき同社の立ち入り検査を始め、27日までに詳細な報告を行うよう指示、行政処分を検討する。他の自動車メーカーにも、同様の不正がないか5月18日までに調査するよう求めた。

 三菱自動車の相川哲郎社長は20日、国交省で記者会見し、「不正な操作は意図的なものと考えている。原因は調査中だが、良い燃費に見せる意図があった。間違った数値を出してしまって申し訳ない」と陳謝。自らの経営責任については「この問題を解決し、再発防止の道筋をつけるのが私の責任」と述べるにとどめた。組織的な関与は調査中だが、当時の担当部長は「私が指示した」と話しているという。同社は客観的な調査を行うため、独立した外部有識者による調査委員会を設置、02年までさかのぼり軽自動車以外も含めて調査し、結果がまとまり次第、公表する。

 燃費の不正操作が行われたのは、13年6月から自社ブランドとして生産している「eKワゴン」「eKスペース」と、日産向けに供給する「デイズ」「デイズルークス」の4車種。三菱自は15万7000台を販売し、日産向けには46万8000台を生産している。両社は同日、4車種の生産、販売を停止した。

 不正は提携先の日産の指摘で発覚した。次期モデルの開発に向け、日産が昨年11月に現在の車種をテストしたところ、国交省への届け出値と実際の数値に大きな差があり、「実際より燃費に有利な数値を使用した」ことが分かった。国交省はメーカーが提出した数値を用いて試験を行うことになっており、不正には気付かなかった。排ガス規制には問題がないという。

 eKワゴンの燃費は最も良いモデルでリッター30.4キロで、エコカー減税の対象となっている。今回の不正発覚で減税額が見直される可能性もある。相川社長は「すべてのユーザーへの対処を検討中で、誠実に対応したい」と述べた。

 試験データの不正を巡っては、独フォルクスワーゲン(VW)が米国などの排ガス規制をクリアするため、ディーゼル自動車に不正なソフトウエアを搭載していたことが15年発覚。試験時にだけ排ガス浄化機能をフル稼働させる悪質性が批判を浴び、世界的な販売減を招いた。【川口雅浩】

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