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熊本地震

15万人授業受けられず 県内小中高生の75%

避難所の小学校の廊下を清掃するボランティア=熊本県益城町の町立広安西小で2016年4月21日午前10時18分、久保玲撮影

 熊本地震で学校が休校し、授業を受けられなくなった熊本県内の小中高校などの児童生徒が、22日現在で404校の約15万人に上ることが県教委などへの取材で分かった。県内の児童生徒約20万人の約75%に当たる。壁や天井など耐震化が不十分な部材を中心に被害が出た学校が少なくとも351校あり、避難所として使われている学校も多い。24日で地震発生から10日となるが、被害の大きかった自治体では授業再開のめども立っておらず、子供たちへの影響も懸念される。

校舎被害や避難所利用

 県教委や熊本市教委などによると、22日段階で休校している学校は、国公立が小学校224校▽中学校102校▽高校38校▽特別支援学校13校、私立が中学・高校27校。国公私合わせ県内655校の約6割に当たる。昨年度の児童生徒数などから推計すると、公立の小学生約7万4000人▽中学生約3万6000人▽高校生約2万3000人▽特別支援学校生約1300人−−と私立の約1万7000人に影響している。

 文部科学省や県教委によると、県内の公立小中学校は98.5%で柱やはりなどの構造部材を補強する耐震化を完了しており、倒壊などの大規模な被害はなかった。ただ、耐震化の期限が定められていない、壁の崩落防止や棚の固定など構造部分以外の耐震対策を終えたのは60.1%にとどまり、公立の小中学校293校▽高校43校▽特別支援学校15校−−で壁や天井、校舎接合部の破損などが相次いだという。

 このうち熊本市では、小中学校137校が被災。24校で体育館の壁や筋交いなどが破損し、地震後に避難してきた住民を校舎に移した。嘉島(かしま)町や宇城(うき)市などでも体育館の屋根や壁などが破損し、避難所に使用できなくなっている。

 被害は軽微でも、多数の避難者が寝泊まりしているため、授業を再開できない学校も多い。市内の小中学校すべてが休校している熊本市は22日の授業再開を目指していたが、「学校が避難所となっており、余震も続いている」(市教委)として、一部を除き来月10日ごろまで延期した。多数の犠牲者が出た益城(ましき)町教委も「4月末までは休校し、5月以降は状況を見て決める」とし、来月9日ごろの再開を目指す西原村教委は「小さな村で避難者を移せる施設も少ない。来月初めの避難状況を見て、最終的な再開時期を判断したい」と述べた。

 文科省の担当者は「壁や照明の落下、本棚の転倒などの対策はまだ進んでいるとは言い難い。今回は夜間の地震だったが、平日昼間なら子供の命にも関わりかねない。被災した学校の安全確保を進め早期の再開を目指すと同時に、非構造部材の耐震対策もさらに進めたい」と話している。【宗岡敬介、津島史人、前谷宏】

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