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東京五輪エンブレム

作品A「組市松紋」に…作者は野老氏

新たに決定した東京五輪・パラリンピックのエンブレム=東京都港区で2016年4月25日午後3時26分、喜屋武真之介撮影
東京2020大会エンブレム最終候補作品A「組市松紋」=Tokyo 2020提供

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、東京都内で理事会を開き、旧作品の白紙撤回で選び直した公式エンブレムを「組市松紋(くみいちまつもん)」がタイトルの作品Aに決めた。アーティストの野老朝雄(ところ・あさお)さん(46)の作品で、江戸時代に「市松模様」として広まったチェッカーデザインを日本の伝統色である藍色で描いた。形の異なる3種類の四角形を45個組み合わせて違いを示し、国や文化・思想を超えてつながり合う多様性も表現した。野老さんは「とても長く時間をかけて作った。我が子のような作品」と喜びを語った。

 有識者で作る組織委のエンブレム委員会が同日、最終審査を行い、委員21人による1回目の投票で、野老さんの作品が13票の過半数を獲得して決まった。デザイナーの久野梢さん(38)の作品Bは1票、アートディレクターの後藤崇亜貴(たかあき)さん(49)の作品Cは2票、デザイナーの藤井智恵さん(49)の作品Dは5票だった。

 新エンブレムは一般公募で1万4599点が寄せられ、最終候補4作品に絞られていた。組織委によると、国民からは延べ4万1516人から10万7287件の意見が寄せられ、作品Aは「日本らしさ」「伝統」を感じるという前向きな意見と「地味」「躍動感を感じない」という否定的な声があった。他の3案は前向きな意見が多数だった。エンブレム委の宮田亮平委員長(文化庁長官)は最終審査では委員から「シンプルでいい、日本の粋を感じる、クールさを感じる」など好意的意見があったことを選考理由に挙げた。一方、「地味」や「目がチカチカする」との否定的な声もあったことも明らかにした。

 組織委は昨年7月、アートディレクターの佐野研二郎さんの作品を公式エンブレムとして発表したが、ベルギーのリエージュ劇場のロゴと類似していると指摘があり、組織委は同9月に前例のない白紙撤回を表明。約8カ月かけて選び直した。【新井隆一】

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