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熊本地震

堤防に亀裂、決壊の恐れも

地震被害の復旧工事が進む緑川沿いの堤防=熊本市南区富合町で2016年4月24日午後4時16分、須賀川理撮影

 熊本地震の影響で、熊本県の河川を中心に堤防に亀裂が入るなどの被害が少なくとも350カ所に上ることが分かった。一部は大雨で決壊する恐れもあり、国土交通省は月内の復旧を目指して24時間態勢で作業を続けている。

 国交省によると、国が管理する1級河川で堤防被害が確認されたのは、緑川水系105▽白(しら)川水系32▽菊池川水系1−−の計138カ所で、既に全ての場所で亀裂にコンクリートを注入するなどの応急措置を取った。

 このうち熊本市と熊本県甲佐、嘉島両町の緑川水系計11カ所については「危険」と判断し、重機などを投入して緊急工事を開始。甲佐町では、14日の地震で約130メートルにわたり崩壊した緑川の堤防道路脇の斜面1カ所の復旧を23日未明に終えた。しかし23日、これまで比較的軽度とみられていた嘉島町の緑川堤防頂部の亀裂(長さ350メートル、深さ50センチ)も新たに対策が必要と分かり工事に着手した。

 残る10カ所の完了時期について国交省は、2012年の九州北部豪雨で白川が氾濫し、熊本市で住宅700棟以上が全半壊するなどの被害が出たことを念頭に「梅雨前の今月中に復旧作業を終えたい」とした。

 緑川水系で被害が大きかった原因は、流域近くの熊本県益城(ましき)町で震度7が観測されるなど強い揺れに見舞われたこともあるが、国交省は「地質調査などをして検証したい」としている。

 この他、熊本県管理の河川でも少なくとも211カ所で堤防の損壊が確認された。益城町を流れる矢形川と秋津川で、両岸の堤防が一部崩落しており県が調査している。大分県由布市の宮川でも堤防にひび割れが1カ所見つかった。【門田陽介】

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