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熊本地震

避難所生活しながら奮闘する看護師

避難所で生活する82歳の山田禮子さん(左)の血圧を測る前に、優しく声をかける看護師の斉藤萌さん=熊本市中央区で2016年4月27日、後藤由耶撮影

 熊本地震で被災し避難所生活を送りながらも、避難住民の支えになろうと汗を流す看護師3年目の女性がいる。熊本市中央区の五福小学校に避難した斉藤萌(もえ)さん(24)は「助かった命を無駄にしないように」と、ボランティアで高齢者の血圧を測ったり、話し相手になったりと奮闘する毎日だ。

     斉藤さんは2014年に熊本県玉名市の九州看護福祉大を卒業した後、福岡市の総合病院で看護師として働いてきたが、養護教諭への転職を目指して、病院を3月末に退職。4月から熊本市内のマンションで1人暮らしを始めた直後に被災した。

     看護大生時代に東日本大震災の被災地のひとつ、福島県いわき市の高齢者施設でボランティアをした経験も今回の避難生活で生きている。そこでは、生活環境を整えることが災害看護にとって最も大切な仕事であると学んだという。

     看護大時代の友人に頼んで除菌シートなどの救援物資を送ってもらったり、避難場所を率先して清掃したりするなど努めている。さらに血圧計を片手に災害弱者の高齢者らを回って、誤嚥(ごえん)性肺炎の予防のために口腔(こうくう)ケアの重要性や脱水症状にならないように水分を十分飲むように伝えている。

     お年寄りの血圧を測ると、数値が10ほど高い状態になった人が多かった。夜に眠れないストレスや余震の度に緊張を繰り返すことが要因とみられる。血圧を測定し始めたのは、数値を見ることで気持ちを落ち着かせたり、会話をすることで安心してもらえたりすると考えたからだった。

     将来、避難生活を終えても、復興に向けての長い道のりが続く。斉藤さんはこれからも自分の専門分野を生かし、大変な思いをしている人々のもとに足を運んで力になっていく覚悟だ。【後藤由耶】

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