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浜名湖

今シーズン潮干狩り中止 クロダイがアサリえさに

例年は多くの家族連れでにぎわう浜名湖の干潟=浜松市西区で2014年4月、沢田均撮影

 ゴールデンウイーク(GW)を中心に毎年5万人の観光客でにぎわう浜松市の浜名湖の潮干狩りが、干潟からアサリが消えてしまう非常事態を受け、今シーズン(4〜8月)は中止されることになった。漁師らの“捜査”で、クロダイが食い荒らしているのが原因とほぼ特定されたが、地元関係者は被害防止に四苦八苦している。

 海水と淡水が交じる汽水湖の浜名湖は良質のアサリが取れることで知られ、三つの干潟を有料で開放する潮干狩りは、春から夏の風物詩として観光の目玉の一つになっている。

 しかし2013年、赤潮と台風の影響でアサリが減少したことから戦後初めて潮干狩りが中止になった。主催する浜名漁協弁天島遊船組合は、採取量を制限したり稚貝を放流したりしてきたが、昨年5月に“事件”が起きた。不足分を補うため遊船組合が夜間にまいた500キロ以上のアサリが、一晩ですべて消えてしまったのだ。

 地元漁師らが調査を始めたところ、干潟に直径約3センチの穴が多数開いているのを発見。クロダイは水を吹きかけて砂の中の餌を取るため、「クロダイ犯行説」が急浮上した。

 当初は「本当の原因が分からず、対策が取れなかった」(間瀬泰成組合長)という遊船組合も、アサリをまいた後に網をかぶせると、そのまま残っていることを確認。さらに、静岡県水産技術研究所浜名湖分場が、解剖したクロダイの胃からアサリの貝殻を見つけ、動かぬ証拠となった。

 クロダイは汽水域を好む雑食性で、あごの力が強く、貝殻も簡単にかみ砕く。浜名湖分場の上原陽平主任研究員は「アサリ不足は、昨夏の大雨で湖水の塩分濃度が低下し稚貝が十分育たなかった以上に、クロダイの影響が大きい」とみている。

 クロダイが大暴れするようになった理由は判然としないものの、遊船組合などは今後、網を設置するなどの食害対策を徹底し、来季の潮干狩り再開を目指す。間瀬組合長は「網に付着した藻を取り除く手間や費用が膨らむ課題はあるが、今年はしっかりアサリを守って増やし、たくさんの人に潮干狩りを楽しんでもらえるようにしたい」と力を込めた。【竹田直人】

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