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元零戦パイロット

米一行訪問の日に死去 戦後は反戦訴え

元気だったころの原田要さん=自宅で2015年11月

 元零戦パイロットの原田要(かなめ)さん(99)=長野市=が3日未明、亡くなった。8月に100歳の誕生日を迎える原田さんに祝いの品を渡そうと来日した元米海軍中佐の一行が自宅を訪れた当日だった。一同は突然の悲報に驚きつつ、原田さんにお別れを述べた。関係者は「憲法記念日まで頑張ってくれた。平和活動に尽くした原田さんらしい」と語った。

     原田さんは零戦パイロットとして真珠湾攻撃やミッドウェー海戦に参加。ガダルカナル作戦では左腕に被弾して墜落したが奇跡的に生還した。著書によると、滞空時間は計8000時間に上り、計19機を撃墜した。

     戦後は地元の幼稚園園長を務め、1991年の湾岸戦争をきっかけに語り部として全国各地で反戦を訴えた。2010年には、米ハワイで開かれたミッドウェー海戦の慰霊祭に参加し、米軍関係者と交流。15年にはドキュメンタリー映画に出演して生々しい戦争体験を語った。

    原田さんに別れの言葉を述べるギャリー・メイヤーズさん=長野市の原田さん方で

     原田さんの遺体は自宅の和室に安置され、元米国海軍中佐のギャリー・メイヤーズさん(77)は「永遠の平和のうちにお眠り下さい」と述べて合掌。取材に「空の上から、彼が今後も私たちを平和へ導いてくださると信じています」と話した。

     原田さんの三男孝成さん(66)は「『命令に従ったとは言え、私のしたことは人殺し。今は平和のために生きるしかない』と言っていた。その言葉通りに歩んだおやじでした」と振り返った。【川辺和将】

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