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熊本地震

身障者に避難の場 NPOが閉店レストラン借り

ヒューマンネットワーク熊本が熊本市中央区で開設した緊急避難所でくつろぐ作本さん=2016年5月2日

 障害者の自立を支援するNPO法人自立生活センター「ヒューマンネットワーク熊本」(熊本市)が閉店した市内のレストランを借り、熊本県益城(ましき)町の身体障害者向けの緊急避難所として活用している。熊本地震で二度の震度7に見舞われた同町は役場がほぼ機能停止し、障害者の生活の場も提供できていない状態にある。身を寄せた障害者からは安堵(あんど)の声が上がっている。

 「自分も家族もこれで前に進むことができる」。同ネットが2日開設した元レストランの緊急避難所に入った作本誠一さん(49)はほっとした表情だ。脊髄(せきずい)損傷で下半身が不自由になり、車椅子で生活している。

 4月14日夜、益城町の自宅で顔を洗っていると、「ドーン」という大きな音とともに、車椅子から投げ出された。天井や屋根が崩れ落ちてきて目の前が真っ白になった。訪問したヘルパーが通行人に呼び掛けてくれ、何とか、がれきから救助された。

 家の倒壊で、家族4人とともに近くの小学校の避難所に行ったが、「高齢者や子供の避難者がいっぱいで居場所がない」と感じた。それから、病院▽精神障害者施設▽県立農業高の剣道場−−と転々とした。居住地が決まらないと、ヘルパーを利用することはできず、家族は、介護が必要な自分に付きっきりでいなければならない。「このままでは、(家族)みんなが何もできない」と悩んだが、福祉関係の知人から聞いた同ネットの緊急避難所を頼った。

 レストラン時代の客席などを撤去し、約8畳の居住スペースを確保。元々、バリアフリーのトイレ、玄関のスロープがあったのも幸いだった。月7万円の家賃は同ネットが負担し、約3カ月滞在できるという。

 緊急避難所について、同ネットの田中祥啓管理者は「障害者にとっては福祉サービスが命綱。災害時でも絶対に途切れさせてはいけない」と話している。【黄在龍】

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