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つながらない…頭が痛い携帯電話「圏外」問題

高崎−安中榛名間のトンネルで携帯電波の不通解消工事が始まった北陸新幹線。安中榛名駅以西の工事予定は決まっていない=群馬県安中市の安中榛名駅で2016年4月14日午後5時47分、尾崎修二撮影

高崎−金沢間、山間部でトンネル多く 解消工事始まるが…

 昨年3月に金沢駅まで延伸し、今年4月に利用者数1000万人を突破した北陸新幹線。順調に滑り出したが、乗客を悩ませていることがある。それは携帯電話の「圏外」問題。特に高崎(群馬県)−金沢間は山間部でトンネルが多くなり「圏外」が続いてしまうのだ。石川県などからの改善要望を受け、昨年度から解消工事が群馬県内で始まったが、全線解消のめどは立っていない。

 「北陸新幹線に乗る時は読書か寝るかのどちらか。全席コンセント付きでも結局、インターネットがつながらないので、パソコンやスマホも使えない」。金沢市に実家がある前橋市の男性会社員(24)は苦笑する。

 JR東日本・西日本によると、北陸新幹線は、高崎−金沢間(約350キロ)にトンネルが59本あり、総延長は約167キロ。区間のおよそ半分にもなる。特に富山県に入るまではトンネルの連続だ。

 石川県は「携帯不通区間の解消は大きなテーマ」(谷本正憲知事)として、JR西日本などに改善を要求してきた。こうしたこともあり、昨秋から高崎−安中榛名間の五つのトンネル(計3.5キロ)で解消工事が始まった。完了予定は2016年度上期で総事業費は約6億円。石川県交通政策課は「大きな一歩」と歓迎する。

 新幹線の携帯電話の「圏外」問題は北陸新幹線だけではない。

 上越新幹線も高崎−長岡(新潟県)間の約135キロの区間にトンネルが22本(約107キロ)。新潟県からの要望もあり、今年度から高崎−上毛高原間の二つのトンネルで解消工事が始まる予定だ(総事業費約14億円)。

 解消工事が完了しているのは、東海道全線(東京−新大阪)のほか、東北(東京−いわて沼宮内)▽山陽(新大阪−新山口、小倉−博多)▽九州(博多−新鳥栖)しかない。

 工事が進まない背景にあるのは「1キロ1億円」ともいわれる事業費だ。工事はトンネル内に光ケーブルをはわせ数百メートルおきにアンテナを配置する。費用は、国が3分の1、JRが6分の1。残りはNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯電話大手3社などでつくる「移動通信基盤整備協会」(東京)が負担する。

 協会担当者は「平均乗降客数が多い路線から順次進めていくのが基本方針。JRや携帯電話各社の意向も勘案し、優先順位をつけていく。北陸・上越新幹線は現在の工事以外の着工計画は決まっていない」と話している。【尾崎修二】

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