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熊本地震

待ち望んだ「いきなり団子」復活 益城町

「いきなり団子」の販売を再開した芋屋長兵衛本店=熊本県益城町で2016年4月26日午後2時19分、竹田迅岐撮影

 熊本地震で甚大な被害が出た熊本県益城(ましき)町にある芋専門店が営業を再開し、サツマイモを使った熊本を代表する和菓子「いきなり団子」が店頭に並んだ。従業員も被災し、製造ラインが停止していたが、販売再開を望むなじみ客に後押しされた。道路状態が悪くて客は多くないが「地元の味の再開は復興を感じさせる」と喜ばれている。

 販売を再開したのは芋屋長兵衛本店。サツマイモの生産、加工、販売をしている「コウヤマ」(益城町)の直営店だ。いきなり団子はサツマイモとあんこを使った看板商品で、地震前は月に22万個も製造していた。工場の設備に大きな被害はなかったが、水が出なくなり製造ラインがストップした。

 コウヤマ常務の堤洋介さん(54)は「営業どころじゃなかった」と振り返る。家が全壊して連絡がとれない従業員や、避難生活を続ける従業員もいた。一方、閉店中と知らず、悪路を乗り越えていきなり団子を買いに来る客も。堤さんは「商品を渡せずにお引き取りいただくのは心苦しかった」と話す。

 幸い、取引先から大型発電機を借りて冷凍庫の電源を確保し、冷凍保存していた団子を蒸して販売。店を再開した4月25日以降、客足も少しずつ戻ってきた。

 自宅駐車場で車中泊していた同県西原村の看護師、石原誠也さん(47)は家族5人で来店。「避難生活をしていて甘い物が食べたくなって……。団子を食べると安らかな気持ちになれる。店の再開は、復興が始まっているようでうれしい」と笑顔を見せた。

 早ければゴールデンウイーク明けにも団子の製造を再開する。堤さんは「販売再開が大事な一歩になった。本来の状態に戻ってはいないが、できる限り団子を提供したい」と話す。【竹田迅岐】

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