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冨田勲さん84歳=シンセサイザー第一人者、作曲家

冨田勲さん=2013年2月、川崎浩撮影

 シンセサイザー音楽の第一人者で作曲家の冨田勲(とみた・いさお)さんが5日、慢性心不全のため、東京都内の病院で亡くなった。84歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男で慶応大教授の勝(まさる)さん。後日、お別れの会を開く予定。

     東京都出身。慶応大在学中に、NHKラジオの音楽番組などで仕事を始め、「きょうの料理」「新日本紀行」や大河ドラマ第1作「花の生涯」(1963年)の音楽を担当。テレビアニメ「ジャングル大帝」「リボンの騎士」の音楽も手掛け、注目された。

     70年代には、まだ珍しかったシンセサイザーによる作編曲、演奏を始めた。アルバム「月の光」(74年)は米国の音楽ヒットチャートのクラシック部門で1位に輝き、日本人として初めて米グラミー賞にノミネートされるなど、世界的に評価された。98年には、オーケストラやシンセサイザー、邦楽器を駆使した「源氏物語幻想交響絵巻」を作曲した。

     数々の映画音楽も手掛け、映画「たそがれ清兵衛」(2002年)で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。12年にはバーチャルシンガーの初音ミクを起用した「イーハトーヴ交響曲」を発表して話題になった。5日に自宅で倒れるまで、今秋に上演予定だった新作の作曲に取り組んでいたという。

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