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北陸ご当地みやげ

農業&福祉連携 石川県産材で絵はがき

能登ヒバを使った(左から)絵はがき、しおり、シールを紹介するリハスの藤島健一さん=金沢市諸江町で、金志尚撮影

 木目の手触りが心地よく、独特の香りが漂う。石川県の県木・アテ(アスナロ)を素材に作られた絵はがきやしおりが「石川らしさが感じられる」と評判だ。地元の県産材を使ったみやげ物の絵はがきは珍しく、“ご当地度”の高さが人気のようだ。金沢市の障害者支援施設が製造を手がけ、福祉現場の取り組みとしても注目を集めている。

     アテは輪島市など奥能登地方を中心に植樹されている。「能登ヒバ」とも呼ばれ、金沢城の修復工事にも用いられるなど、石川県民にはなじみが深い。

     能登ヒバを素材に用いた絵はがきは、昨年から県内の観光地や商業施設でみやげとして並びだした。はがきにプリントされるイラストは、兼六園や金沢城といった名所に加え、北陸新幹線や県観光キャラクター「ひゃくまんさん」など多彩だ。

     製造元は金沢市諸江町の「リハス」。2014年4月に開所した障害者の就労支援事業所だ。キャッチフレーズは「障がいがあっても稼ぐ!」。外部からの受注作業に頼りがちな福祉のあり方を見直し、オリジナル商品作りを目標の一つに据える。

     サービス管理責任者の藤島健一さん(36)は「『障害のある人が作っているの?』と驚かれるクオリティーを目指し、石川県の魅力を伝えられる物を作りたい」と力を込める。

     北陸新幹線開業で観光客が増えることを見据え、着目したのが絵はがき、そして能登ヒバだ。絵はがきはみやげ物として定番で、国産材を用いてほしいというみやげ店の声にも応えた。

     利用者と雇用契約を結ぶ「就労継続支援A型」に登録する20〜60代の約30人のうち十数人が製品を作り、得意分野に応じてイラスト班と手作業班の2グループで分担して作業に当たる。

     まず、厚さ0.25ミリの能登ヒバの薄板2枚を両面テープで張り合わせて強度を上げ、印刷用紙に仕立てる。並行して他のメンバーがパソコンや手書きでイラストを作成し、データを印刷会社に送る。印刷会社でイラストがプリントされたものを、はがきやしおりの大きさにカッターで切り分け、包装する。

     出来上がった商品は利用者自らが取引先に直接届けている。店先に並ぶ商品を実際に見ることで、意欲も高まる。

     利用者の植松俊介さん(46)は「納品時にうちの商品を買っていく人を見ると、やっていて良かったと思う」とやりがいを感じている。

     藤島さんは「能登ヒバの魅力とともに、障害者施設が作っていることも伝わればうれしい。一人でも多くの人に届けたい」と話している。【金志尚】

      =◇=

     値段はおおむね、絵はがきが1枚350円からで、しおりが同200円から。ひゃくまんさんやJR金沢駅鼓門をかたどったシール(1枚550円、ミニサイズは同300円)もある。取り扱いは、金沢駅構内「あんと」の友愛ショップ(076・260・9522)や、金箔(きんぱく)屋さくだ本店(金沢市東山1の3の27、076・251・6777)など。問い合わせ先は、リハスを運営するクリエイターズ(076・256・0962)。

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