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ブラジル

弾劾裁判開廷は確実 ルセフ大統領が「復讐」

 【サンパウロ朴鐘珠】ブラジル連邦議会上院(定数81)は11日、ルセフ大統領に対する弾劾裁判開廷の賛否を投票で決める。現地報道によると、開廷に必要な過半数の議員が既に賛意を表明。ルセフ氏が180日間の職務停止に追い込まれるのは確実視されている。絶体絶命のルセフ氏は、自分を裏切り、暫定大統領となる可能性が高いテメル副大統領への「復讐(ふくしゅう)」に乗り出した。

     ルセフ氏は1日、サンパウロでメーデーの集会に登壇。生活保護費と公務員給与の増額、低所得者層の所得税減税など、労働党が得意とするバラマキ政策の拡充を宣言。政権の「置き土産」に大衆は喝采を送った。

     大統領の狙いは、財政赤字を更に悪化させるのを承知で、後継者に重荷を負わせることだ。現地紙は一連の緊急のバラマキ政策を「テメルへの復讐と妨害だ」という連邦下院議員の言葉を紹介した。

     テメル氏は、中道のブラジル民主運動党に所属。上下両院で最大議席を有する同党は今回の弾劾騒動を機に連立与党を離脱、ルセフ政権を窮地に陥れた。

     弾劾裁判開廷でルセフ氏の職務が停止すると、テメル氏が暫定大統領に就任。裁判の審理も進められ、定数の3分の2の賛成で弾劾が成立すれば、テメル氏がルセフ氏の任期満了(2018年末)まで大統領を務める。

     ルセフ氏は20代のころ、軍事政権下に左翼ゲリラ活動で逮捕され、拷問を耐えたことが語り草だ。68歳の今、弾劾の圧力にあらがう言葉にはすごみがある。「かつて軍政下で不正義の犠牲となった。だから私は闘う。民主主義の時代に再び犠牲にならぬように」

     11日の投票の結果は翌12日に判明する見通し。

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