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「満月の夕」の歌響け…阪神で生まれ東日本支援

ロックバンド「ヒートウェイヴ」、熊本で28日に無料ライブ

 阪神大震災の被災地を歌った曲「満月の夕(ゆうべ)」を生み出したミュージシャン、山口洋(ひろし)さん(52)が率いるロックバンド「ヒートウェイヴ」が28日、熊本地震の被災地、熊本市で無料ライブを開く。東日本大震災後、福島県相馬市などの支援活動をしており、ライブ経費はその活動資金から工面する。山口さんは「福島の人が『ぜひ熊本のために』と言ってくれた。熊本を思いやる多くの人たちから託された気持ちを伝えたい」と話している。

     山口さんは高校時代の1979年、福岡市でヒートウェイヴを結成。95年にロックバンド「ソウル・フラワー・ユニオン」の中川敬さんと共作した「満月の夕」は、焼け跡となった神戸の惨状や全てを失ってもなお立ち上がる人たちを描き、東日本大震災などを経て20年以上歌い継がれてきた。

     東日本大震災では東京電力福島第1原発事故に衝撃を受け、福島県相馬市を中心に音楽ライブや新聞発行などをする支援プロジェクト「MY LIFE IS MY MESSAGE」を続けて来た。熊本地震では、約10年前から活動拠点の一つとしてきた熊本県阿蘇市の自宅兼スタジオが損壊するなど被害を受けた。

     自身も被災したショックから冷めやらぬ4月24日、サッカーJ1のヴィッセル神戸−ベガルタ仙台戦があった神戸市のノエビアスタジアム神戸で、ヴィッセル側から「熊本のために『満月の夕』を歌ってほしい」と要請されて熱唱。両チームのサポーターから「クマモトコール」が起こり、被災地を思いやる多くの人たちの気持ちに圧倒されたという。

     「今できることとして物資より音楽を届けたい」。そんな気持ちから無料ライブをしようと支援プロジェクトのメンバーに費用の工面を相談し、年1、2回は公演をする熊本市のライブハウスに会場の確保について打診したところ快諾された。

     ライブは28日午後6時から熊本市中央区新市街の「ぺいあのPLUS」で。幅広い年代に聴いてもらえる選曲を心がけ「満月の夕」も歌う。ヒートウェイヴのメンバーのうち3人が出演する。

     申し込みは22日までに名前、住所、年齢、希望人数を記載してメールで専用のアドレス(infotsukusu@yahoo.co.jp)へ。定員約200人を超えた場合は抽選。熊本在住者を優先する。問い合わせはTSUKUSU(つくす) 092・771・9009。【木下武】

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