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「至誠庵」CF 2週間で目標達成

ふなずしなどの商品を紹介する井上社長=大津市で、田中将隆撮影

「名産守れ」に173人が出資

 大津市で50年以上ふなずしを手作りする「至誠庵(しせいあん)」が生産拡大を目指し、インターネットのクラウドファンディング(CF)で1口2万円の出資を募ったところ、目標の231口を2週間で達成した。異例の好反響で、店主の井上裕子さん(53)は「貴重な食文化のファンを全国に増やしたい」と話している。

     出資募集サイト「セキュリテ」を利用し、3月18日から最大462万円を募集した。出資者は売り上げに応じて償還を受け、「鮒(ふな)ずしセット」(4000円相当)も贈られる。期限は6月末までの3カ月余りだったが、滋賀県内からの23人を含む173人が3月31日までに応じ、目標に達した。サイトの運営会社は「達成日数は最短に近く、地元からの出資率も極めて高い。名産を守る思いに賛同が集まったのだろう」と驚く。

     ふなずしの原料となる琵琶湖の固有種「ニゴロブナ」は漁獲量が減って価格が高騰している。県などによると、1965年ごろの年間約500トンが90年ごろに約180トンになり、近年は20〜50トンだ。安価な中国産フナで代替する店も出ている。

     至誠庵は1965年に創業して一時は京都にも出店したが、14年前に2代目店主の井上誠さん(当時45歳)が亡くなるなどして規模縮小を余儀なくされた。今は妻裕子さんら親族3人だけで営む。

     それでもニゴロブナだけを使う伝統を守り、フナを洗うことから全て丁寧な手作業で、臭みを減らしている。ただ、生産数が限られ、品切れで注文を断ることもあった。

     今回集めた資金を元に、年間約300キロだったフナの仕入れを600〜800キロ程度に増やし、アルバイトも雇う。クッキーやサイダーなどに取り入れる商品開発も進め、間口拡大を図る計画だ。【田中将隆】

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