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記者の目

「がん社会はどこへ」連載を終えて=三輪晴美(生活報道部)

がんの治療でも「チーム医療」が進む。医師を中心に、さまざまな職種のスタッフが患者の情報の共有を図る=神奈川県藤沢市の湘南中央病院で

医師と共に生きる

 がん患者が安心して治療を受け、自分らしく生きるために必要なことは何か。昨年2月から今年3月まで、くらしナビ面で「がん社会はどこへ」を連載した。改めて思うのは、がん患者にとってまず必要なのが「医師とのより良い関係」ということだ。

 連載の初めに、関西在住で60歳代の玲子さん(仮名)の体験を取り上げた。玲子さんは公立病院で初期の乳がんと診断され、ほとんど説明もないまま手術の日を指定された。玲子さんは戸惑い、夫も手術に反対で、迷いを深めた。悩んだ結果、医師に手術しないことを告げると、「今後、乳がんに関して当院では一切の診察を受けない」という同意書にサインをさせられた。記事は反響を呼び、読者からさまざまな意見が寄せられた。玲子さんの心情をおもんぱかる声のある一方、「訴訟時代で、同意書を取るのは医療サイドとして当然」という声もあった。

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