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熊本地震

阿蘇山の送水施設が流失 観光復活で新たな課題

御竈門山の山頂(右上)付近から土砂が崩落し、中腹付近(中央)にあった送水施設が流失した=熊本県阿蘇市提供

 阿蘇山上のレストランや観光施設などで利用する水のほぼ全量を供給していた送水施設が、熊本地震による土砂崩れの直撃を受け、土砂とともに流失したことが熊本県阿蘇市への取材で分かった。阿蘇観光の復活に向け、水源確保という新たな課題が浮上した。

     阿蘇市によると、流出したのは、阿蘇山を構成する山の一つ御竈門(おかまど)山(南阿蘇村)の中腹にある無人送水施設。中岳から南西に約5キロ離れており、地下水をくみ上げて送り出す機能を持っていた。1980年に建設され82年以降、阿蘇市が所有者の南阿蘇村から水を購入し、阿蘇山上の観光名所「草千里」などにある約20施設で年間計約1万トン使用してきた。

     地震後に市が調査したところ、御竈門山は山頂付近が崩落し、送水施設が土砂に押し流されていた。市の担当者は「現場に近づくのも危険な状態で、同じ場所に送水施設を再建するのは難しい」としている。新たな水源を探して掘削するしかないが、めどは立っていない。

     現在、阿蘇市街から山上に通じる県道は全面通行止めになっている。熊本県は「観光道路として重要で、最優先で復旧させたい」と位置づけ、秋の行楽シーズンまでの通行止めの解除を目指している。水源確保より先に県道が復旧した場合、市は水をタンクローリーで運ぶ方針だ。

     草千里で土産店などを経営する「草千里レストハウス」の菊池秀一代表(46)は「草千里復活のためには道路の復旧と水の供給が欠かせない。ほとんどの草千里の観光施設には大きな被害はなく、何とか水を復旧させてほしい」と話した。【中村清雅、野呂賢治】

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