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天文衛星

「ひとみ」失敗、人為ミス重なる…JAXA報告

X線天文衛星「ひとみ」の模型=徳野仁子撮影

 エックス線天文衛星「ひとみ」が破損し、運用を断念する原因となった誤データ送信について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、送信前にデータが正しいか委託業者が確認せず、JAXAも業者がチェックしたか確かめなかったという人為的ミスが重なったことが原因だったと明らかにした。同日の文部科学省の検証小委員会で報告した。30日予定の次回会合で再発防止策を提示するという。

 JAXAによると、ひとみは3月26日、姿勢制御装置の故障でゆっくりと回転を開始。小型エンジン4台を噴射して止めようとしたが、事前に地上から送った作動指示データ(数字)に誤りがあり、正しい秒数や方向で噴射されなかった。このため回転が加速し、太陽電池パネルなどが遠心力で分離した。ひとみの開発費には約310億円が投じられていた。

 送信データは、コンピューター内の元データを一部加工して業者が入力。担当者は初めて行う作業で、このデータで正しく機体が作動するか、送信前にコンピューターでシミュレーションして点検することを怠った。JAXAも業者が点検したか確かめなかった。一連の確認についてマニュアルは策定していなかったが、JAXAは「確認すべきだった。その必要性が浸透していなかった」と説明した。【阿部周一】

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