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米大統領広島訪問

米国内、称賛と不満 メディアは好意的

オバマ米大統領の訪問から一夜が明けて、修学旅行生ら多数の人たちが訪れた平和記念公園=広島市中区で2016年5月28日午前9時6分、宮武祐希撮影

 【ワシントン会川晴之】オバマ米大統領が27日、歴代現職大統領として初めて被爆地・広島を訪れたことは、米国でも強い関心を持って報じられた。ニューヨーク・タイムズ紙は日米関係を「戦災から築いた比類なき同盟関係」と表現し、第二次大戦での敵対関係を乗り越えたことを強調するなど、各メディアで好意的な受け止め方が目立った。

 同紙などは広島発でオバマ氏の訪問を速報。「核兵器なき世界」の実現を訴えたオバマ氏の演説の内容を詳細に伝えた。米国東海岸時間では午前4時半という早朝にもかかわらず米CNNテレビはオバマ氏の演説を広島から生放送で中継。米国内でのオバマ氏の演説は放送されるのが常だが、海外訪問中の演説の中継は異例とも言える。ホワイトハウスもストリーミングを使い、オバマ氏の広島訪問を実況中継した。

 また、下院議長だった2008年に、現職としては最高位の米要人として広島を訪問したペロシ院内総務(民主)は声明を発表。「大統領を誇りに思う。核兵器の拡大を防ぐために指導力を発揮している」と高く評価した。

 一方、今回のオバマ氏の広島訪問を「謝罪」と批判する声もあった。ブッシュ(息子)政権で国連大使を務め、タカ派で知られるジョン・ボルトン氏はニューヨーク・ポスト紙で「恥ずべき謝罪の旅」と強く批判。右派系のフォックスニューステレビも、出演した解説者が「謝罪という言葉こそ使っていないが、これは謝罪に当たる」との認識を示した。米国内には、原爆投下を謝罪するならばオバマ氏の広島訪問に反対するという意見があり、ホワイトハウスは「すべての戦争犠牲者を追悼する場とする」などの説明を繰り返していた。CNNは演説を含めて「謝罪はしなかった」と伝えている。

 一方、オバマ氏の広島訪問を機に、さらなる核軍縮を進めるべきだとの意見も出ている。外交委員会に所属するマーキー上院議員(民主)は「核巡航ミサイル計画を中止すべきだ」と訴える書簡をボストン・グローブ紙に寄稿した。オバマ政権は今後30年間に1兆ドル(約110兆円)の予算を投じて、核兵器の近代化を進める計画を進めている。中でも新型の核巡航ミサイルは、従来の核トマホーク巡航ミサイルに比べ飛距離が長く、核専門家は「より使いやすい兵器で危険だ」と批判している。

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