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安田純平さん

交渉せかす狙いか 本人?拘束新画像

毎日新聞が入手した安田純平さんとされる男性の画像。29日夜にインターネット上にも公開された=撮影日時・場所不明

 【カイロ秋山信一】内戦下のシリアで昨年6月、フリージャーナリストの安田純平さん(42)が行方不明になった事件で、安田さんとされる男性の画像が約2カ月半ぶりに公開された。一連の映像公開には複数の自称「仲介者」が関与し、日本メディアに動画の買い取りを持ちかけるなどしてきた。今回の画像公開も、安田さんを拘束している犯人や仲介者が日本側に交渉をせかすためにゆさぶりをかけたとみられる。

 画像は29日夜(日本時間30日未明)にインターネット上で公開された。男性が「助けてください これが最後のチャンスです 安田純平」と日本語で3行にわたって横書きされた紙を手にする姿が写っていた。1行目と3行目は黒ペン、2行目は赤ペンで書かれ、3行の筆跡が異なるように見える。男性の意図と関係なく、犯人側に紙を持たされた可能性がある。撮影の日時・場所は不明だ。

 男性は今年3月の動画に登場した男性に酷似し、岸田文雄外相は「安田さん本人だと思われる」と語った。3月の動画では男性が家族に向けて「抱きしめたい、話したい、でも、もうできない」などと英語でメッセージを読み上げた。

 今回画像を公開したのは、3月に動画を公開したのと同じ30代のシリア人男性。公開直前、毎日新聞カイロ支局の助手にも通信アプリを通じて同じ画像を送信していた。

 シリア人男性は毎日新聞の電話取材に「安田さんはシリアで(国際テロ組織アルカイダ系勢力)ヌスラ戦線に拘束されている。1カ月以内に身代金を支払わなければ、過激派組織『イスラム国』(IS)との人質交換を通じて、ISに引き渡される恐れがある」と主張した。公開された前回の動画や今回の画像からはヌスラ戦線の関与を示す証拠はない。

 一連の事件を巡っては、画像を公開した男性を含めて、少なくとも3人のシリア人男性が「仲介者」を名乗り、日本政府に身代金の支払いに応じるよう要求している。3月の動画公開前には日本メディアに動画の買い取りを持ちかけ、拒否されていた。仲介者の一人は安田さんのシリアへの密入国もあっせんしていた。仲介者はいずれも安田さん拘束への関与は否定。画像を公開した男性は「安田さんが心配で仲介している。金銭目的ではない」と話した。

「筆跡は息子のもの」無事祈る母

 安田純平さんの母親は30日午後、埼玉県入間市の自宅前で取材に応じ「画像は朝、テレビで見た。(手にしていた紙に)書いてある字の筆跡は息子のものだと思う」と話した。政府の対応については「(安田さんの)奥さんが窓口になっているので、自分がコメントをする立場にない」とした上で「今はただ、無事に帰ってくるのを祈って待つことしかできない」と声を振り絞った。【鈴木拓也】

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