「お父さんは優しいから許すよ」
順調に回復、食欲も
北海道七飯(ななえ)町の山中で行方不明になり、6日ぶりに保護された北斗市の小学2年田野岡大和さん(7)の父貴之さん(44)が5日、大和さんが入院する病院がある函館市で取材に応じ、順調に回復している様子や、置き去りにするまでの経緯を明らかにした。
貴之さんによると、大和さんは4日まで続いた点滴が外れ、病院食をたいらげている。絵を描いたり家族とトランプをしたりして過ごし、「(母親の)ハンバーグやパンを早く食べたい」と話しているという。
病室で大和さんに「つらい思いをさせてごめんな」と謝ると、「お父さんは優しいから許すよ」と答えたという。貴之さんは「申し訳ない気持ちでいっぱいになった」と声をつまらせ涙ぐんだ。
また、置き去りにするまでの経緯も説明した。大和さんが土手に向かって石を投げていたので「土手の向こうに車が走り人もいるかもしれないから、投げてはいけない」と注意。以前から言いつけを守らない時に「山に連れていくよ」と叱ったことがあり、「二度とやらないようにとの思いと父親の威厳を示すため初めて実際に車から降ろした」と語った。
大和さんは5月28日午後5時ごろ、両親や姉と車で帰宅中に七飯町の林道で車から降ろされ、置き去りにされた。道警や消防、自衛隊など延べ900人以上が周辺を捜索。3日に直線で6キロ離れた自衛隊演習場にある施設で保護された。大和さんは保護されるまでに「誰にも会わなかった」と話しているという。【澤俊太郎】



