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熊本地震

屋根修理中の転落相次ぐ 業者1年待ちで

瓦が落ちるなど屋根が損壊しブルーシートがかけられた住宅が建ち並ぶ集落=熊本県益城町で2016年6月6日、宮間俊樹撮影

 熊本地震で被災した自宅の修理中に、屋根などから転落する事故が相次いでいる。需要が急増し、業者に修理を依頼しても「1年待ち」の状態。住民が自ら作業するケースが増えており、被害の拡大が懸念される。

     熊本赤十字病院(熊本市東区)によると、前震翌日の4月15日〜今月3日、屋根や脚立などから転落して治療を受けた人は44人。うち25人は骨折などの重傷を負い入院した。屋根にブルーシートをかけたり、張り替えたりした際の事故が多いといい、病院の担当者は「梅雨入りしており、雨の中の作業は滑りやすく特に危険。頭部外傷など一生引きずる、重大なけがにつながりかねない」と注意を呼びかける。

     熊本市消防局も同種の救急搬送事案が増えているとし、「週末の事故が目立つ。平日に作業できず、土日に屋根に上るケースが多いのではないか」と指摘する。

     4月16日の本震で屋根瓦の一部が落ち、業者に頼んでブルーシートをかけた熊本市中央区の上野陽子さん(73)は「瓦を直したいが、業者に聞くと『人手と瓦が足りず1年後になるかもしれない』と言われた。台風などでシートが破れないか不安ですが、じっと我慢するしかない」。同区の自営業女性(65)宅も瓦が落下。シートで雨漏りを防いでいるが「風雨ではがれるたびに夫が屋根に上り、直している。けがをしないか心配だ」と話す。

     全日本瓦工事業連盟(東京)によると、会員企業には熊本県内の屋根の工事依頼が殺到している。九州各地から応援の作業員を募っているが、担当者は「宿泊施設が絶対的に不足しており、思ったように作業員を派遣できない」と語った。【柿崎誠】

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