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シャープ

自虐ネタ評判 フォロワー30万人超

期待の新商品、ロボホンについて率直に語るシャープのツイッター

 経営再建中のシャープの公式アカウントによるツイッター(@SHARP_JP)が注目を集めている。4月7日、フォロワー数は30万人を超え、同業のソニーやパナソニックの3万人台と比べても人気はケタ外れだ。経営不振の会社に勤める社員が揺れる胸中を自由に吐露したつぶやきに支持が広がっているようだ。

     2011年5月に開設したシャープのツイッターが広く注目され始めたきっかけは、今年初めの人気アイドルグループ「SMAP」の解散報道を受け、社名の「SHARP」にちなみ「Sで始まりPで終わる弊社としては、ドキドキ感がすごい」(1月13日)とつぶやいたこと。倒産を連想させた自虐ネタは直後に1万回以上もリツイート(転載)されるなど反響を呼んだ。

     “通”はもっと早くから着目していたとの説も。13年の経営危機時に韓国・サムスン電子からの出資を受けることになった際には、「シャープは、日本の会社と認めません!」と批判された。これに対し「私のことは嫌いになっても…シャープの製品のことは嫌いにならないでください」(13年3月6日)と投稿。アイドルグループAKB48の元メンバー、前田敦子さんの有名なメッセージで切り返すセンスは一目置かれていた。

     だれがつぶやいているのか。「苦節5年」「雨にも負けず、風にも負けず、社内の風当たりにも負けず、ひとりとぼとぼやってきた」(16年4月6日)のは30代後半の男性社員。長髪にひげを蓄えた独特の風貌と社内ではうわさされているが、シャープ広報部は「開設当時から販売促進の男性社員が担当。申し訳ありませんが取材はお断りしてます」。ツイッターの発言に制約や検閲はなく、個人の裁量に任せられているという。

     社員の一部からは、経営危機をネタにするあけっぴろげな内容に冷ややかな声もあるが、「感情を素直に表現する今のツイッター文化に合っている。ここまで好評だとやめればそれがニュースになる」(男性社員)と若い社員を中心に好意的に受け入れられているようだ。

     シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入り、再建を目指す。傘下入りの方向が見えた時のつぶやきは、お笑いコンビ、バイきんぐの小峠英二さんの決めぜりふで「なんて日だ!」「こんな日にフォロワーさん28万になりました。こんな日に」(2月4日)。フォロワーからは「いろいろ大変だと思いますが頑張ってください」など応援のメッセージが相次いだ。

     ユニークなつぶやきでフォロワーが約16万人と多い健康機器メーカー「タニタ」とはツイッター上の友達同士だ。12年6月にタニタがツイッターでコラボしてくれる企業を募ったところ、シャープが「あの…お友だちからでよければ…よろしくお願いしたい…です」と申し出た。タニタの担当者は「他の企業や芸能界、アニメ、ゲームのキャラクターなど自社製品以外にも引き出しが多く、ファンの作り方が上手だ」と感心する。ツイッターを研究している関西学院大文学部の三浦麻子教授は「商品情報などを正確に伝えながら、ある程度感情的で人間ぽい側面がにじみ出ている。ツイッター上でタニタと交流するなど中の人同士に人間関係があるのも面白さを引き立てている」と評価している。【宮崎泰宏】

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