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漫画で解説

日本国憲法の誕生の巻

「押し付けられた」は本当? 制定過程を振り返ってみよう(2017年9月改訂)

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日本国憲法は「押し付け」憲法だという主張があります。 1946年11月3日に公布、1947年5月3日に施行された 当時、敗戦した日本は連合国軍の占領下。 そのため、日本国憲法は連合国軍総司令部 (GHQ)に押し付けられたものであるという見解なのです。 安倍晋三首相と親しいジャーナリストの桜井よしこさんや 作家の百田尚樹さんといった人々や神社本庁は 大日本帝国憲法(明治憲法)を評価し、 日本国憲法の1条(象徴天皇)や9条2項(戦力不保持)、 20条3項(政教分離)などを批判しています。
日本国憲法の制定過程を振り返ってみましょう。 1945年8月14日、日本はポツダム宣言を受諾し、 無条件降伏しました。ポツダム宣言は基本的人権の 尊重や民主主義の復活強化などを求めており、 占領管理の全権を持つGHQのダグラス・マッカーサー 最高司令官は、10月、日本政府に対し、憲法改正を指示しました。 そこで、日本政府は松本烝治国務相を委員長として調査を始め、 試案(松本案)を作ったものの、明治憲法同様、 天皇大権を維持する方向のものでした。 1946年2月1日、毎日新聞が松本案をスクープ。
マッカーサー司令官は失望し、2月3日、 改正の要件を指示して、翌4日にGHQ民政局が 起草作業を始めました。 GHQはそれ以前に日本の民間研究者が発表した 「憲法草案要項」に注目。この草案は主権在民や 男女平等など後の憲法の基本原則を先取りしていました。 安倍首相らは「たった8日」で作られた案としていますが…。 これはマッカーサー司令官が改正の要件を 指示した2月3日から民政局が草案を マッカーサー司令官に提出した2月10日までのことを 指していると考えられます。 ともあれ3月6日、政府は新憲法草案の要綱を 天皇の勅語と共に公表。
マッカーサー司令官が急いだのは米国のある思惑がありました。米国は太平洋戦争中から天皇制を利用して日本を間接統治する道を探っており、天皇を戦争裁判にかけるべきだという国を説得する必要があったのです。そこで、米国は日本政府の願いとも合致するということで戦争放棄と天皇制維持をセットにしました。2017年4月の世論調査では9条改正に「反対」が46%でした。制定過程はどうであれ、長年変えずに来た重みも考えたいものですね。
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