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外来雑草から抗がん物質 岐阜大教授ら

国道21号沿いに大量の花を咲かせる特定外来生物のオオキンケイギク=岐阜市茜部菱野で、野村阿悠子撮影

 全国の河川敷などで在来野草の生態系を壊し、厄介者となっている特定外来生物「オオキンケイギク」の花に、抗がん作用のある物質が含まれていることを、岐阜大工学部の纐纈(こうけつ)守教授らが突きとめた。論文は今月、エルゼビア社(オランダ)発行の医薬品化学分野の学術誌に掲載された。研究室は、製薬への応用を目指している。

 オオキンケイギクは北米原産のキク科の多年草。5〜7月ごろに直径5〜7センチのコスモスに似た形状の鮮やかな黄色の花を咲かせる。全国の道路のり面などで緑化に使われたが、繁殖力が強く、生態系を壊すとして、環境省が2006年に特定外来生物に指定。栽培や保管を原則禁止し、駆除を呼びかけている。

 駆除後には捨てられる運命の花だが、色の濃い花や果実には一般的に抗酸化作用があるフラボノイド系化合物が含まれることが多いとされる。纐纈教授らは医学的に有効利用できないかと約4年前に着目。大学近くで花を約3キロ分採取し、何百種類もある成分をアルコール抽出などして分けていき、6種類のフラボノイド系化合物を見つけた。さらに、その一つ「4−メトキシランセオレチン」が、がん細胞を死滅させる様子を実験で確認した。治療に使われている抗がん剤と同程度の抗がん作用だという。

 纐纈教授は「オオキンケイギクがただの厄介者でないと分かった。活用できるようになれば」と期待を寄せている。【野村阿悠子】

学術的にも価値

 仁科淳良・日本大理工学部教授(天然有機物化学)の話 4−メトキシランセオレチンが発見されること自体が珍しい。特定外来生物から健康維持に関係する物質を発見した意義が大きく、学術的にも価値のある成果だ。

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