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地震に強い…被害わずか、600人避難

避難所として利用されているドームハウス=熊本県南阿蘇村の阿蘇ファームランドで2016年6月13日午前10時38分、野田樹撮影

特殊発泡スチロール製…阿蘇ファームランド

 熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村にある健康テーマパーク「阿蘇ファームランド」内の宿泊施設「ドームハウス」の防災機能の高さに注目が集まっている。同村では地震で4600棟超の建物が損壊したが、菓子の「まんじゅう」から着想を得た特殊発泡スチロール製の半球形ハウスはほとんど損傷せず、被災者約600人(24日現在)が避難生活を送る。

    ドームハウスに避難する親子=熊本県南阿蘇村の阿蘇ファームランドで2016年6月13日午後3時7分、野田樹撮影

     阿蘇ファームランドは4月16日の本震で敷地内のアスファルト舗装に多くのひびが入るなどの被害を受けて休業中だが、約450棟のドームハウスに目立った被害はなかった。おわんをひっくり返したようなドームハウスは直径約7メートル、広さ約40平方メートル。特殊発泡スチロール(厚さ約20センチ)製の建材をつなぎ合わせたもので、各棟にトイレや風呂、冷房もある。軽く、柱がなく壁全体で支える構造で揺れに強いという。

     南阿蘇村の要請を受け5月下旬から、高齢者や小さな子供のいる家族らを受け入れる避難所になっている。ドームハウスに身を寄せる男性(73)は「おかげで安心して暮らせる」と話す。

     ランドは1995年にオープン。「普通の箱型のホテルではリピーターが来ない」と考えた運営会社の北川勝幸社長(72)が当時、製菓会社も経営していたことから、「まんじゅうのような形ならば、お客さんも喜んでくれる」とドーム型に決めた。

     「成形しやすい」と考えた発泡スチロールを素材に選び建設会社に提案したところ、「強度が足りない」と当初は相手にもされなかった。そこで大学教授らの協力を得て、特殊発泡スチロールの開発に着手。試行錯誤を重ねた末に一定の強度を満たし、2001年、宿泊施設として利用を始めた。

     熊本地震発生後、グループ企業の製造販売会社(石川県)のショールームを訪れる人が倍以上になった。建設会社の関係者だけでなく、一般の見学者も多いといい、北川社長は「車中泊やテント泊よりも安全で快適。耐震性も実証され、関心を集めているのではないか」と話した。【野田樹】

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