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黒人射殺抗議デモで発砲、警官4人死亡 ダラス

 【ニューヨーク國枝すみれ】米国で5、6日、黒人男性が警官に射殺されるケースが相次いだ。事件当時の映像がインターネット上で広がり、抗議が全米に拡大。米CNNによれば、抗議活動が行われていた南部テキサス州ダラス中心部で7日夜、デモ警戒中の警官4人が何者かに撃たれ、死亡した。ダラス市警はツイッターで、容疑者とみられる2人の身柄を拘束したことを明らかにした。

 黒人が射殺された事件を受けてオバマ大統領は7日、訪問先のポーランドで「これは黒人やヒスパニックだけの問題ではない。米国人全員が考えるべき問題だ」と語り、米国全体で差別に向き合うことや警察改革の推進を訴えていた。だが、警官が射殺される事態に発展したことを受け、米国内で人種間のあつれきが一層強まる恐れが出てきた。

 南部ルイジアナ州バトンルージュで5日、路上でCDを販売していたアルトン・スターリングさん(37)が、銃を所持しているとの通報で駆け付けた警官に撃たれた。目撃者が携帯電話で撮影した映像では、スターリングさんは警官2人に地面に組み伏せられ、銃弾5発を撃ち込まれた。

 中西部ミネソタ州ミネアポリス郊外では6日、運転中の車の後部ランプが壊れているとして、警官に交差点で停車させられたフィランド・カスティルさん(32)が、免許証や銃所持許可書を見せようと財布に手を伸ばした際、警官に4発、撃たれた。同乗の婚約者が瀕死(ひんし)のカスティルさんの様子を携帯電話で撮影し、フェイスブック上に映像を流した。

 ダラスでは7日午後9時ごろ、高い建物に潜んでいた2人が警察官に向かって発砲。撃たれた警官4人が死亡、7人が負傷した。少なくとも負傷者のうち3人が重体、2人が手術を受けている。地元警察が発表した。

 黒人射殺事件への抗議は全米に広がっており、数千人が7日にニューヨーク・マンハッタンに集まり、「私の皮膚の色は脅威ではない。銃を向けないでくれ」「正義が欲しい」などと叫びながら行進した。

 米国では中西部ミズーリ州ファーガソンで2014年、丸腰だった黒人のマイケル・ブラウンさん(当時18歳)が警官に射殺されて以来、警官による暴力や司法制度における黒人差別への批判が高まっている。

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