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 見ているけれど、本当にちゃんと見えているのか。普段は漫然と流してしまっているようなことを、芝居というものは、しばしば、立ち止まって考えさせる時間をくれる。

 「世直しじゃー、と思って書いています」と言うミナモザ主宰の劇作家・演出家の瀬戸山美咲はそんな意味でも、気になる存在である。同じく劇作家・演出家の大竹野正典(1960〜2009年)の生きざまを描いたオフィスコットーネプロデュース「埒(らち)もなく汚れなく」(6月1〜12日、東京・下北沢のシアター711)は、“評伝劇”の枠組みを超え、激烈で生々しいセリフが紡ぐ愛と生が痛切に響いた。

 海の事故で48歳で亡くなった大竹野の作品にひかれ、これまで再演も含め9本上演してきたプロデューサー…

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