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「ローンウルフ型」、単独犯の見方強まる

 【ニース(フランス南部)賀有勇、八田浩輔】フランス南部ニースで14日、群衆に大型トラックが突っ込んだテロ事件で、捜査当局は、現場で銃撃戦の末に射殺したモハメド・ラフエジブフレル容疑者(31)が単独で実行した「ローンウルフ(一匹オオカミ)型」の可能性が高いとみて、捜査を進めている。地元メディアが伝えた。現在のところ、イスラム過激派組織から犯行声明は出ておらず、当局は動機について調べている。

 複数の地元メディアによると、容疑者は2005年にチュニジアからニースに移住。チュニジアに住む容疑者の父はAFP通信に対し、「(同容疑者は)ノイローゼで、投薬治療を受けていた。怒りっぽく、目の前にある物を全て壊すなどしていた。信仰心もなく、(イスラム教では禁じられている)酒を飲み、薬物を使用していた」と話した。

 ロイター通信によると、米政府の当局者は、ラフエジブフレル容疑者について、「『イスラム国』(IS)のような過激派組織から指示を受けずに、単独で実行した『ローンウルフ型』と考えられる」と話しているという。

 仏検察当局のフランソワ・モラン検事は15日、同容疑者が使用したトラックから見つかった武器は、運転席にあった自動式拳銃1丁だけと発表。このほか、偽物の拳銃1丁、自動小銃2丁、手りゅう弾などがあったという。荷台からも爆発物などは見つかっていない。

 同容疑者は仏情報機関の過激派リストに載っておらず、監視対象ではなかった。ロイター通信によると、欧州の他の情報機関も同容疑者を過激派関係者として把握していないという。

 過激派組織の支援を受けていれば、昨年11月のパリ同時多発テロのように、仲間が連携して武器を準備するなど周到な計画を練ってテロを実行することも可能だが、今回の事件では、武器は拳銃1丁だけで、現在のところ、過激派組織との関連も確認されていない。こうした事情を背景に、捜査当局は単独犯との見方を強めているとみられる。

 これまでのところ、死者数は子供ら未成年者を含めて84人、負傷者は202人に上り、うち52人が重体となっている。

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