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伊方原発

再稼働、来月に延期…3号機、ポンプで水漏れ

 四国電力と愛媛県は17日、再稼働に向けた準備が進む伊方原発3号機(同県伊方町)で、1次冷却水を循環させるポンプの一部にトラブルがあり、水漏れを確認したと発表した。四電によると、漏えいを防ぐ部品(軸封部)の不具合が原因で交換が必要。通常の定期検査でも1週間程度かかるといい、今月26日に予定していた再稼働は8月にずれ込む見通しになった。

     四電などによると、ポンプを調整運転していた16日午前11時20分ごろ、中央制御室の記録計で異常を検知した。調整作業をしたが改善せず、17日午前9時20分までに、三つある軸封部の一つで、通常は水がほぼ流れない箇所に少なくとも数リットルが漏れ出ているのを確認した。軸封部は上下二つの円盤状のカーボンで構成されており、この間に隙間(すきま)ができたためとみられる。

     漏水は原子炉格納容器内のタンクに回収されており、放射能漏れなど環境への影響はないという。四電は17日、原子力規制委員会に報告したが、不具合が生じた部品以外は新たに検査する予定はないとしている。

     伊方3号機は昨年7月に原子力規制委員会の安全審査に合格し、今年4月に再稼働に向けた使用前検査を開始。しかし、今月14、15日の事故対応訓練が作業員の熱中症で中断し、やり直しを指示されるなど、再稼働を目前にしてトラブルが続いている。

     脱原発団体「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」の斉間淳子代表(72)は「再稼働への不安がさらに増した。延期ではなく中止すべきで、四電が断念するまで反対を続ける」と語気を強めた。一方、伊方町内で民宿を経営し、早期の再稼働を期待する丸山栄一さん(74)は相次ぐトラブルに「困ったことで、情けない」と困惑した表情を見せたが、「運転中であれば大きな事故になっていたかもしれず、不幸中の幸いだ。不具合をすべて解決し、完全な状態にしてから再稼働してほしい」と話した。【橘建吾、渕脇直樹】

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