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国際的ピアニストの中村紘子さん死去、72歳

ピアニストの中村紘子さん=2007年3月、米田堅持撮影

「天才少女」 ショパン国際コンクールで最年少者賞も

 軽妙なエッセーやCM出演でも親しまれた国際的ピアニストの中村紘子(なかむら・ひろこ、本名・福田紘子=ふくだ・ひろこ)さんが26日午後10時25分、大腸がんのため死去した。72歳。葬儀は近親者で営んだ。お別れの会を後日開く。喪主は夫で小説家の庄司薫(しょうじ・かおる、本名・福田章二=ふくだ・しょうじ)さん。

 山梨県生まれ、東京都育ち。桐朋学園の前身「子供のための音楽教室」の1期生として、井口愛子に師事。全日本学生音楽コンクールの小・中学校両部を制して「天才少女」と呼ばれた。1959年、史上最年少の15歳で現・日本音楽コンクールの1位・特賞に。全額奨学生として米ジュリアード音楽院で学び、65年にはショパン国際コンクールで4位と最年少者賞を受けた。当時の演奏ぶりを毎日新聞は「その音色は新鮮で、若さに輝く」と報じている。

 以来、日本を代表するピアニストとして活躍し、チャイコフスキー国際コンクールなどの審査員も歴任。経験をつづったエッセー集「チャイコフスキー・コンクール」で89年の大宅壮一ノンフィクション賞を受けるなど、文筆家としても名をはせた。

 華やかな美貌とユーモアあふれる人柄で人気を博し、カレールーのCMなどにも長年出演。クラシック音楽界とお茶の間の距離を縮めた。近年は後進の育成にも尽力。2008年に紫綬褒章を受けた。

 09年にはデビュー50周年を記念し、全国ツアーを敢行。演奏活動への意欲は衰えなかったが、14年に大腸がんが見つかり、「一病息災で生き抜きたい」と闘病を続けていた。

 庄司薫さんの話 誕生日(7月25日)をむかえる日も、このところみつけた、モーツァルトからラフマニノフまで、音色に新しい輝きを与える奏法を試すのだといって、興奮していました。僕もそれを聞きたいと熱望していました。残念です。

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