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国際社会の連帯で核廃絶を…市長、平和宣言

松井一実・広島市長の平和宣言の後、会場上空に放たれるハト=広島市中区の平和記念公園で2016年8月6日午前8時25分、小関勉撮影

オバマ大統領演説を引用

 広島は6日、米軍が原爆を投下してから71回目の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園で平和記念式典があり、松井一実市長は平和宣言で、今年5月27日に現職の米大統領として初めて被爆地・広島を訪れたオバマ大統領に言及。演説を引用して「核兵器のない世界を追求する勇気」の重要性に触れ、国際社会の連帯で核廃絶を進める必要性を強調し、各国指導者に被爆地を訪問するよう重ねて要請した。安倍晋三首相も「核兵器のない世界に向け、努力を積み重ねる」と改めて誓った。

 平和記念公園には早朝から大勢が集まり、式典は午前8時に開始。被爆者や遺族ら約5万人が参列し、海外からは過去最多だった被爆70年の昨年に次ぐ91カ国と欧州連合(EU)の大使らが出席した。核保有5大国では米英仏露が参列し、米国は過去2年出席したキャロライン・ケネディ駐日大使に代わり、ロバート・ラプソン臨時代理大使が参列した。中国は2009年以降、欠席している。

 参列者は原爆が投下された午前8時15分に1分間黙とう。続いて松井市長は平和宣言の中で核兵器を「絶対悪」と呼び、オバマ氏が「私自身の国と同様、核を保有する国々は、恐怖の論理から逃れ、核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない」とした演説を引用。「絶対悪を許さないというヒロシマの思いがオバマ大統領に届いたことの証し」と述べた。

 また、安倍首相にはオバマ氏とともにリーダーシップを発揮するよう期待し、核廃絶の実現のためには「核兵器禁止の法的枠組みが不可欠」と訴えた。平均年齢が80歳を超えた被爆者の現状を踏まえ、支援策の充実や「黒い雨降雨地域」の拡大なども求めた。

 安倍首相もあいさつでオバマ氏の広島での演説に言及。核兵器のない世界を願う被爆者を含め、世界の人々に希望を与えるものだと評価した。昨年のあいさつで触れず、被爆者らから批判を浴びた「非核三原則の堅持」は盛り込んだが、第1次政権時では触れた「憲法順守」の文言は4年連続で述べなかった。

 式典では松井市長と遺族代表の2人が、この1年に死亡が確認された被爆者ら5511人の名前を記した原爆死没者名簿2冊を原爆慰霊碑の下の奉安箱に納めた。名簿計111冊に記載された人数は30万3195人となり、初めて30万人を超えた。

 「こども代表」で「平和への誓い」を読み上げた青木優太さん(12)=広島市立亀山小6年=と中奥垂穂(たりほ)さん(11)=同市立竹屋小6年=は被爆者から聞いた体験の感想を盛り込んだ。「夢や希望にあふれた未来は、僕たち、私たち一人一人が創る」と力を込め、次世代に被爆者の声を語り継ぐ決意を表明した。【山田尚弘】

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