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不戦の決意、固く…戦没者追悼式

全国戦没者追悼式で黙とうされる天皇、皇后両陛下=東京都千代田区の日本武道館で2016年8月15日正午、内藤絵美撮影

 71回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれ、日中戦争と第二次大戦で犠牲になった約310万人を悼んだ。天皇、皇后両陛下や戦没者遺族ら約6600人が参列。天皇陛下はおことばで、大戦について「深い反省」との表現を昨年に続いて使い、平和を祈る気持ちを示された。安倍晋三首相は式辞で戦争を繰り返さない決意を訴える一方、歴代首相が言及したアジア諸国への加害責任や謝罪には今年も触れなかった。

 式典は正午前に始まった。安倍首相は「尊い犠牲の上に私たちが享受する平和と繁栄があることを片時たりとも忘れない」と哀悼の意を表明。「戦争の惨禍を決して繰り返さない。この誓いを貫き、歴史と謙虚に向き合い、世界の平和と繁栄に貢献する」と述べた。3月に施行された集団的自衛権行使の根拠となる安全保障関連法や、昨年12月の慰安婦問題の日韓合意についての言及はなかった。

 正午からの1分間の黙とうの後、天皇陛下がおことばを読み上げた。「さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします」と語り「深い反省とともに、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べた。陛下は今月8日にビデオメッセージで生前退位の意向がにじむお気持ちを表明しており、メッセージ公表後初めてのおことばになった。

 厚生労働省によると、参列予定の遺族は全国の5〜101歳の約5100人で、昨年より約200人少ない。遺族を代表して東広島市の小西照枝さん(74)が追悼の辞を述べた。参列する遺族は、戦没者の子どもが2880人(56.0%)と最も多く、兄弟姉妹461人(9.0%)、孫319人(6.2%)と続く。妻は7人と過去最少を更新し、父母は6年連続でゼロだった。一方、戦後生まれの人は過去最多の1193人(23.2%)で、世代交代が進む。今年の式典では、戦争の記憶を若い世代へ引き継ぐことを目的に、壇上へ向かう献花者に菊の花を手渡す役目を18歳未満の遺族14人が初めて務めた。戦没者は、日中戦争と第二次大戦で犠牲になった軍人と軍属など合わせて約230万人と、民間人約80万人。【野田武】

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