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女子中高生の体験、パネルに表現して

企画展の狙いを語る「Colabo」代表の仁藤夢乃さん=東京都新宿区の神楽坂セッションハウスで2016年8月10日、中川聡子撮影
当事者の少女の日記。日々の食事を記録し、「援交」「帰りに買ってもらった『食』」「つらい」の文字も=東京都新宿区の神楽坂セッションハウスで2016年8月10日、中川聡子撮影

企画展が東京・神楽坂のギャラリーで開催

 虐待や貧困から「援助交際」や「JKビジネス」に足を踏み入れた女子中高生らが、自らの体験や思いを表現した作品を展示する企画展「私たちは『買われた』展」が、東京都新宿区の神楽坂セッションハウス2階ギャラリーで開かれている。

 「高1の終わり、父の子どもを妊娠した。中絶し、男の人の家を泊まり歩くようになった」「家を出た私を泊めてくれるのは、買春者か風俗の客かスカウトだった」「彼は私を売ることでお金を稼ぐようになった」−−。会場には、性的虐待の経験や売春に至った経緯を語ったパネルや日記が並ぶ。「繁華街を一人、うつむいて歩いていた」という少女の目線から撮った街の写真や、売春のため出入りしていたホテルの廊下など、当事者の話をもとに写真家の森田友希さん(26)が心象風景を撮った作品も展示されている。展覧会は少女の自立支援をサポートする一般社団法人「Colabo」(コラボ)とつながりをもつ少女たちが企画し、女子中高生を含む14〜26歳の24人が参加した。

 女子中高生らは10日に記者会見し、「売春する女の子の事情や背景を知って」「警察に補導され怒られるのは弱い子どもだけ。買っている大人を注意してほしい」と訴えた。自分と同じ経験をした子がいると分かったことで「一人じゃないんだと思った」と話す少女もいた。

 企画展のタイトルは、少女たちが経験を語り合う中で「売ったというより買われたという感覚だった」と打ち明けたことがきっかけで決まったという。コラボ代表の仁藤夢乃さん(26)は「さまざまな事情を抱えて困っている少女に買春を持ちかける大人がいて売春が成り立つ。過酷な現実の中で生きている女の子がいることを知ってほしい」と話す。

 子どもの性的被害に詳しい川村百合弁護士は「今まで表に出てこなかった被害少女たちが、自分の言葉で実情を訴えたことには大きな意味がある。被害に遭うのは保護を必要としている子どもたちで、性的ビジネスに取り込まれるのは、児童福祉のセーフティーネットが機能していないことが原因。行き場のない子に買う側の大人が一見優しく近づき、少女たちがだまされていく現状がある」と指摘している。

 企画展は正午〜午後8時(最終日は午後5時まで)。入場料は一般1500円、高校生以下無料。21日まで。【中川聡子、上東麻子】

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