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マージャンで内定リーチ 採用に導入、勝負勘見極め

「スターティア」のマージャン大会には社員(右)も同席し、就活生たち(左側の3人)は真剣なまなざしでパイを手にしていた=東京都新宿区で2016年6月17日、中村藍撮影

 就職活動中の学生らの採用方法の一つとして、マージャン大会を取り入れる企業が出始めている。マージャンは頭の回転の速さや勝負勘、運が必要とされ、企業側が学生に求める能力と一致する部分も多い。大会に採用側の社員も参加し、会話などからコミュニケーション能力もみるといい、単なるユニーク採用ではない“真剣勝負”の場になっている。

 「それ、ロン(上がり)です」

 JR新宿駅(東京)に近いジャン荘で、リクルートスーツ姿の学生が控えめに手元のパイを倒した。

 通信システム機器販売の「スターティア」(本社・東京)が開いたマージャン大会に、女性4人を含む26人の新卒学生らが参加した。マージャンが得意な社員7人とプロのジャン士3人も交じり、計4ハンチャン(回戦)の合計点を競った。社員とプロを除く優勝者には、いきなり最終面接の「内定リーチ(リーチはあと一つで上がりを意味するマージャン用語)」の権利がプレゼントされ、2〜5位は3次面接から、6〜10位は2次からのスタートとなる。

 千葉大大学院を3月に修了した松崎健人さん(25)は、インターネットで大会を知って応募した。「結構頭を使うので、マージャンで評価してもらえるのならうれしい」。青山学院大4年の三浦梨子さん(23)は、マージャン歴1年未満だが、最初のハンチャンを1位で切り抜けた。「志望業種なので、このまま勝ち進みたい」と笑顔で話した。

 最終的に優勝したのは3年間、ジャン荘でアルバイト経験がある東京福祉大の男子学生(21)だった。大会後は近くの飲食店で社員との懇親会があった。

 「マージャン採用」について、スターティアの橋本浩和・人事部長は「マージャンで勝つには勝負勘や決断力だけじゃなく、運も必要になる。それはビジネスマンも同じ。さらに長時間、卓を囲んで話すことで、人間性が分かることもある」と効果を指摘する。

 人材採用コンサルティング「カケハシスカイソリューションズ」は、5年前からベンチャーを中心に数社合同で採用の一環としてのマージャン大会を実施している。岩田徹・執行役員は「マージャンにはどうしても『ギャンブル』や『勉強していない』というイメージがつきまとうが、一つの特技とみなせる。入社した人が活躍すれば、マージャン採用ももっと増えるのでは」と話している。【伊澤拓也】

 【ことば】マージャン

 卓上のパイの山から13個を手元に取り、山から14個目を取って手元のパイと入れ替えるなどし、組み合わせで約40種類ある「役」をつくって得点を競う原則4人制のゲーム。日本生産性本部の「レジャー白書」によると、競技人口のピークは1982年の2130万人で、2014年は870万人と減少している。ジャン荘も学生街から消えつつあり、全国麻雀(マージャン)業組合総連合会によると、80年ごろの約3万5000店舗から現在は約8000店舗に減った。一方、近年は認知症予防効果もあるとして、高齢者による「健康マージャン」という言葉も生まれた。

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