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イタリア地震

死者159人に 建物倒壊、下敷きも

ノルチャ(震源)

 【アマトリーチェ(イタリア中部)福島良典】イタリア中部で24日未明に起きたマグニチュード(M)6.2の大地震による死亡者は同日夜までに少なくとも159人、負傷者は368人となった。イタリア当局が発表した。大きな被害を受けたリエーティ県アマトリーチェの町長は約100人が建物の下敷きになっている模様だと話しており、今後、死者数が増える恐れがある。250回以上の余震が続く中、自宅が倒壊した被災者約1500人は避難所などで不安な一夜を過ごした。

     レンツィ伊首相は24日夕、現場に近い県都リエーティを訪れ、記者会見で「死者数が増える恐れがある」と述べ、25日の閣議で非常事態宣言を出す予定だと明らかにした。在イタリア日本大使館によると、これまでのところ、日本人が巻き込まれたとの情報はない。フランシスコ・ローマ法王はバチカンの消防士6人をアマトリーチェに派遣した。

     アマトリーチェのジョバンニーナ・ムンゾーニさん(90)は24日未明、1人暮らしの自宅で頭を強打して目がさめた。ベッドの周りはがれきだらけだった。「これまで何度か地震を経験してきたが、こんなに大きな地震は初めてだ」と惨事を振り返る。

     イタリア中部は地震多発地帯だ。2009年4月には中部ラクイラでM6.3の地震があり、300人以上の死者を出した。今回、大きな被害の出たアマトリーチェと近くのアックモリでは、1639年に多数の死者を出した「双子地震」が起きたとの記録がある。

     薬剤師のマウロ・マッシミリアーノさん(49)はアマトリーチェ中心部で全壊した建物の前でぼうぜんとしていた。「ラクイラ地震の時も揺れを感じたが、今回はけた違いだった。表現する言葉も見つからない」

     建物前の広場では、地震で家族を失った遺族の女性たちが涙にくれる。「子どもを失って泣いている女性を撮影してニュースになるのか」。遺族を撮影しようとテレビクルーがカメラを構えると、男性住民が憤りをぶつけた。

     救助活動には350人以上の軍兵士も投入されている。伊メディアによると、アマトリーチェの約15キロ北方のアルカタ・デル・トロントでは、ベッドの下に隠れていた4歳と7歳の兄弟が助かった。近くのペスカラ・デル・トロントでは地震発生の約17時間後になって8歳の少女が救助された。

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